水上アキラです。安心できる企業が仲介になって在宅で仕事ができる仕組みで知られるのがクラウドソーシングを代表する『クラウドワークス』と『ランサーズ』なんですが、テレビやマスコミでも『誰でも稼げる』ことばかりにフィーチャーされていることで多くの人が食いついているみたいですが、その実態を調べてみました。
※私は外注を雇う側として使ってます
月30万円稼ぐ人はどれくらいいるの?
元々は誰でも稼げるためというより、実社会でも行われるようなコンペ式の案件が主でした。
つまり副業サラリーマン用とか主婦のバイト用ではなくて、
- プロのデザイナー
- コピーライター
- ホームページ構築
- Webデザイン
- サーバー設計
- アプリ開発
- プログラミング
- ランディングページ作成
などはスキルを持った個人事業主が企業たちから仕事を取るための手段として使われてました。
こういうのは高額案件として扱われ、1件受注できれば50万~100万円になりますが、当然ライバルも狙ってくるので5人とか10人くらいでコンペをして発注者が最終的に1人選んでお願いするって感じです。
受注したい人たちはそんな案件をいくつも応募して1件でも取れれば1か月2ヵ月は仕事に没頭するようになるので、納品が終わったらまた次の案件探し・・・のように仕事をしていくわけです。
パソコン1台で稼ぐ『ノマドワーカー』『フリーランサー』が流行り出した頃とも重なって、まだライバルがそれほどいないときは発注者と受注者のバランスも取れてました。
現在は副業目当ての一般人が大半を占めているイメージです。
発注者も増えているとは言え、受注者の増加スピードのほうが圧倒的なのでバランスは傾いてる印象を持ってます。
記事を書くだけで稼げるライター案件も増加
誰でもWebサイトが作れるようになって、ロゴのデザインを作ってもらったり、
プログラミングをお願いする他にも『記事を書くだけでお金がもらえるライター』の仕事も増えてます。
記事を書くのはアフィリエイト用のブログが多いです。
ブログ用の記事を書くとして1文字0.5円、1記事2000文字、1記事あたり1000円の報酬、とかが多いです。
10記事受注できれば1万円、50記事なら5万円がもらえるって感じです。
よくある記事の例
- アルバイトの体験を1500文字でまとめてください
- ニキビを治す方法を2000文字で書いてください
- 転職した理由を3000文字でお願いします
みたいな日常的な記事を求められるものが多いです。
これって、誰でも書けるレベルのものばかりですよね。
でもですね、これ50記事も書いてもらって5万円を出すことを考えると破格の安さなんです。
アフィリエイト用のブログには、報酬が1件1万円の広告とかを貼ってます。
発注者側は、5件成約できればペイできます。
発注者側は、自分で記事を書くのが面倒だから、他人に押し付けてるわけです。
要するに、ライターで募集しようとしているあなたは、他人のブログのための記事を書いてる場合じゃないんです。全く割に合わない労働をさせられてるだけってことです。
あなた自身がブログを作って50記事も書けば、20万円30万円を稼げるんですから。
いつまでも労働する側になっていては、何年経っても安い仕事をさせられるだけですよ。
そもそも文章を書くだけなのでスキル無しで一般人が稼げると聞いて登録されてる人が急増してるわけですが、これが見事に落とし穴です。
『誰でもできること』っていうのは甘すぎるんです。
そこに気付けないようじゃいつまでも貧乏暮らしです。
求人情報を見ればアルバイトや派遣社員でもそんな募集要項があるように、
スキルが無い人に高い給料が払われることなんてあり得ませんよね。
足元を見られて奴隷作業をさせられるのがオチです。
半分以上が幽霊会員
受注者の増加スピードが圧倒的ということは、裏を返せばすぐ辞める人も多いわけです。
人間は基本的に飽き性で、一度見てダメと判断するのも早く、結果が即日リターンされないものは見限る習性を持ってます。
要するに、本気じゃない冷やかしが多いってことです。
アカウント取得するのはメールアドレスくらいでできちゃうので、登録だけはしてみるものの良いのが無いなと一度判断したらもうログインもしないです。
しかし、サイト側はそれを『利用者●●万人突破!』と煽るので、テレビやマスコミはあたかも人気があると錯覚させる材料に使われてるだけだったりします。
安く使いたい業者 vs 高い報酬希望の作業者
当然ですが、お金を出す人というのは、少しでもお金を使いたくないものです。
お金をもらいたい人もまた同じように少しでも多くもらいたいですよね。
つまり、安くて高スキルの人ばかりに仕事が集中するんです。
これはアルバイト、派遣社員、正社員、でも同じですよね。
入ったばかりの新人に高い報酬を渡す職場なんてありませんし、それが普通です。
クラウドワークスでも例えば、
発注者:『5万円で仕事をしてください』
A:『引き受けます! でも8万円にしてもらえませんか?』
発注者:『無理です。』
A:『6万円でも良いです!』
発注者:『無理です。』
B:『5万円で引き受けます!』
発注者:『じゃBさんお願いします!』
これが当たり前のことです。
Aさんタイプはスキルがあれば話はまた変わります。
スキルが無いなら何処からも断られ、ライバルが1人もいない状態じゃないと仕事がもらえません。
ただ仲介してるだけ
クラウドサービス側は、発注者と受注者を仲介してるだけに過ぎません。
直接双方やり取りはルール違反としてますし、トラブルが起こっても知らん顔されます。
私は仕事を発注していた側ですが、今までに何人か困ったことがありました。
- 納品されない
- 期限を守られない
- 音信不通にされる
どれも受注者側から応募されたにも関わらず、納品されないんですからどうしようもありませんでしたね。
なので、その人の過去の実績や評価を重視するようになりました。
他の発注者たちもそういう目線になっていきます。
当然、仕事ができる人にばかり集中するようになります。
アカウントを取得したばかりで、初めて仕事をもらいたい人は見向きもされなくなります。
結果的に、『何だ、クラウドワークス稼げないじゃん』と幽霊会員が増えるってことです。
情報は公に知られた時点で価値は下がる
今になって『クラウドワークスが稼げるらしい』とか『副業ならクラウドワークス』みたいな情報を知ったという人はすでに遅いです。
テレビやマスコミで知った時点で、ネットの中ではとっくに知られていて古いものになってます。
その頃にはもう価値は薄っぺらくなってます。
情報と言うのは、知る人が多くなればなるほど飽和状態になってレッドオーシャンです。
その他大勢がひしめいている場所で、自分だけ稼げるものなんて存在しないです。
株、不動産、仮想通貨、などの投資もそうなんですが、みんなで仲良く稼げるなんてこと無いですよね。誰かが損してくれるおかげで得ができる。それが社会です。
まとめ
クラウドワークスでライターでやるにしても、
1記事2000文字で1000円、の仕事ってどれだけの時間を要するか知ってますか?
2000文字はただ何かを書けばいいだけじゃないです。
決められたテーマに沿って、文章を頭で組み立てながら、
読者が面白く感じてもらえるような内容を求められます。
下手したら2時間くらいかかるでしょう。
時給500円です。
しかも、完成して発注者に提出しても、発注者が気に入らなければNGで突き返されます。
やり直しです。
普段から記事を書いてなくて慣れてない人が、そうそう上手い文章は書けません。
なので、どうせ書くなら『自分のために、自分のブログのために、自分が稼げるための記事』を書いたほうが後々稼げるようになります。
自分でブログを開設して、広告を貼って、人の役に立つ目線で記事を書いていけば
やがて広告収入がもらえるようになります。
それも1件2件で終わらず、放置していても5件10件と成約が取れるようになります。
例えば、ニキビに効く商品の広告があったとすれば
ニキビの原因、ニキビで困ること、ニキビを治す方法、何を使えば治せるのか、
などの記事を書いていくだけで商品を買ってもらえれば、紹介してくれた報酬として会社から1000円2000円がもらえるんです。
これが稼げる仕組みを作ることです。
人に指示された労働をしていてはいつになってもお金が入ってくることはありません。
自分だけに収入が入ってくる仕組みを作らないと、これからの生活は厳しくなりますよ。
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