水上アキラです。世の中の広告というのは、基本的に読まれません。
たとえば忙しい時にゴチャゴチャと細かい話を聞かされたら、
だれだってウンザリしますよね。
それが「文字」なら、なおさらです。
少しでも人に読んでもらおうと思うなら、
読み手に煩わしさを感じさせないようにしなければいけません。
これから説明する「3つのONE」は、そのためのテクニックです。
ONE MESSAGE 〜メッセージを1つに絞る〜
例えば、今回のテーマは「3つのONE」。
それなのに、ここでいきなり「4つのNOT」の話を始めたらどう感じますか?
一度にいくつもの重要なテーマ(メッセージ)を話されても、
読み手は混乱するだけです。
いったん混乱した読み手は、それ以上読むのをやめたり、
読んだ内容を本能的に拒絶するようになります。
ですから、1つのコピーで伝えるテーマは1つだけ。
それがONE MESSAGEです。
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ONE MARKET 〜マーケットを1つに絞る〜
いま読んでもらっているこの記事は、
「コピーライティングに興味がある人」向けです。
決して「ダイエットに興味がある女性」向けではありません。
1つのマーケットで1つのターゲットに絞るんです。
これがONE MARKET。
「そんなのあたりまえでしょ」と思われそうですが、
人間というのは本来欲張りです。
つい「あれもこれも」取り揃えたくなります。
たとえば「ファミリーレストラン」がその典型。
和・洋・中、なんでもありますよね。
それでも、「高くてもいいから中華を食べたい」という人がいたら、
ファミレスではなく中華料理専門店に行くでしょう。
コピーライティングも同じです。
質の高い(成約率の高い)ターゲットを引き寄せたければ、
1つのコピーは1つのマーケットに絞りましょう。
ONE OUTCOME 〜出口を1つだけにする〜
『順路』という文字と「矢印」の表示。
美術館などでよく見かけますよね。
これは、美術館やアーティストの意図に沿って作品を鑑賞してもらうための仕掛けです。
同じようにコピーライティングでも、こちらの意図通りに
読み手の行動をコントロールするテクニックがあります。
それがONE OUTCOME。
具体的には、「ココをクリック!」とか「こちらにお電話を!」
といった具合に、読み手が最終的に取るべき行動を1つに限定してしまいます。
特にインターネット上の広告では、「会社案内」「プロフィール」「商品一覧」のようにいくつものリンクが貼られているケースを見かけますが、これらは基本NGだと覚えておきましょう。
まとめ
意識的にせよ無意識にせよ、他人を混乱させるような人は信用されません。
文章を書くときも戦略的に考える必要があるのです。
- 1つのテーマに絞る『ONE MESSAGE』
- 1つのターゲットに絞る『ONE MARKET』
- 1つの行動に絞る『ONE OUTCOME』
のように、コピーを書く際は「3つのONE」を特に意識して、
読み手がシンプルに理解できる文章を心がけていきましょう。
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