水上アキラです。『東京チカラめし』って覚えてますか?
5年ぶりに新規開店したみたいです。半蔵門店で。
昔、東京のあちこちでバババっと新規オープンしたかと思ったら
あれよあれよとバタバタ閉店していった丼物のチェーン店です。
結構よく見かけたので、1か月後にまた行ったら別の店になってた、
なんて現象があちこちで見られた幻の店みたいな印象です。
一瞬だけ話題になったけど、その後に誰かの話から出た記憶も無かったです。
2011年の東日本大震災の後にできたようで、私も1回行ったことがあります。
正直、店内の汚れが気になったのと、味がアレなもので二度目は良いかなと。
場所的にも人件費も渋ったのか、アジア系外国人が多かったな。
通りがかった新宿店に行ったんですけど、
今はいきなりステーキになってるところだったかなと。
って、実は全国100店舗あったのが10店舗まで減っていただけ、
つまり完全に倒産したとかじゃなく、
FCが退店して直営店だけで細々とやっていたのが
再び出店ラッシュになりだしたという感じだったんです。
東京チカラめしって、そもそも何?
居酒屋チェーンの東方見聞録も運営している会社が母体の
丼物チェーン店です。
当時、焼き牛丼が280円、っていうので
ランチ時には行列になってたときも見たな~
周りにも飲食店はたくさんあるにも関わらず混んでたというのは、
みんなお肉好きなんですね。
この焼き肉丼ですが、一応、普通の牛丼とは差別化してるんです。
その名の通り、焼いてますからね。
『焼肉+丼』ならそこそこお客さん受けもするよねって感じはしてましたが
牛丼は大量に煮込まれてるから調理の手間は簡単そうですが、
焼いてからご飯に盛るっていうのはちょっとした手間です。
混雑時はオペレーション的に不安もあるところ。
だからあんなに行列が進まないんだよと。
3つの牛丼チェーンだけでもお互いにしのぎを削ってて、
10円値上げしただけで数千万円の赤字になるとか言われる恐ろしい業界です。
そこに乗り込んだ東京チカラめしです。
飲食だけは経営する気にはならないかな~と。
東京チカラめしの味はどうなの?
まぁ、ほとんど焼き肉のタレが味のベースなので、
そうそうマズイことにはならないですよ。
焼き加減は毎回若干の差は出るでしょうから、焦げが多いとハズレですね。
牛丼とカレーは、とりあえず腹を満たしたい客なら問題ないレベルかな。
メニューを改めて見たら、
- 豚丼
- チキンカツ丼
- 煮込みハンバーグ
- マーボー丼
- コロッケ定食
- からあげ定食
- 生姜焼き定食
- カレー
と一通りの日本人なら誰でも好みそうな食事が揃ってるじゃないか。
コンビニ弁当よりは作りたてのメシを5分くらいで食べ終わりたい、
というニーズにはやっぱり合うんですよね。
これって、当時も同じメニューだったんですかね。
なのにまとめて閉店となったってことは、何か訳アリだと予想できますよね。
やはり差がついてきたのはオペレーション面だった
メインとなったのは焼き肉丼であり、一番よく出ていた商品と思われます。
例えば調理時間を想像しても、
吉野家などの牛丼ならずっと鍋で煮詰まっているから常に暖かいし、
丼によそうだけなので1分もあれば提供できるところです。
やはり、焼肉はそうも行かなかったのが現実みたいです。
調理に3分かかるとしても、お客側は『速さのある食事』を求めている人ばかりです。
牛丼屋で食券買ってから3分待たされるのって、
せいぜい鍋物とか品数の多い定食なら分かるけど
焼き肉丼は毎回それだとお店全体の回転率が悪化するだろうと見られてました。
飲食店にとって、回転率は超重要です。
限りのあるスペース内に、お客さんが何人座れて、何分で食べ終わるか
データとして管理されてるわけです。
たぶん、日本のチェーン店としては
異例のスピードで出店と閉店があった店なので
次に行く機会があるかどうかは分かりませんが
これを機に行かれてみては?
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