水上アキラです。記事を書くときは1行目からどう書けば良いのか分からない人も多いようです。
これを書き出しと言いますが、以前に書いた『つかみ』同様に
読者の心をつかむための重要ポイントです。
多くの人に読まれる記事には、それなりの理由があることが分かります。
これはプロの小説家だっていつも意識していることであり、
書き出しさえ伝わることができれば、その後の本文もじっくり読んでもらえます。
ブログだと滞在時間や直帰率にとても影響してくるところなので
これから言うことを1つずつ理解して、自分流にアレンジしてみましょう。
感情を出すと目が留まる理由
喜怒哀楽など1行目から出すことで、読者の脳裏にイメージさせられます。
絵を使わなくてもキャラクターの個性や感情を表現することで
現在どういう境遇なのか、肯定的なのか否定的なのか、
賛成なのか反対なのか、ということを表せるのです。
小説でよく使われるノウハウであり、つかみや本文に繋げるための
大事な事前準備として活用できます。
事例
『その日、私は喜びに満たされました。今までに体験したことのない感動を知ったからです。駅で財布を落としてしまい、お金や免許や保険証もすべて他人に捕られたと諦めていたのに、心優しい学生さんが自宅まで届けてくれたのです。今どき信じられませんよね。』
衝撃的・驚きの一文が興味を引く
驚きの感情というのは自分では起こすことができないことであり、
他よりも優先して気を惹くことができます。
予想外の、衝撃の、初体験した、常識がくつがえった、など情報には
興味を持たれやすくて、その次にどうなったか気になるのです。
事例
『国の調査によって、5年後に破綻する業界があるという衝撃のデータが公開されました。これはマスコミでも報道されていないような機密情報も含まれているので、ここに関わる人は特に注意してお読みください。』
疑問文を用いる
1行目から疑問文を使うテクニックです。
それは読者も同じような疑問を持っている場合、本文を読み終える頃には
解決することを期待されることでじっくり読んでもらえるのです。
タイトルを書くときにも使える手法です。
事例
『なぜ雑誌は売れなくなったのでしょうか?
かつては少年誌や女性向けファッション誌は沢山の人が
娯楽の一環だったり情報収集としてトレンドになっていました。
学校の休憩時間には1つの雑誌を数人かで共有してコミュニケーションにも使われました。
しかし、この10年でスマホやタブレットの普及により状況は・・・』
トレンド・ニュースが気を惹く理由
人は常に「先を越されたくない」「知っておくべき」「流行に遅れたくない」
という性質があります。
他人に教えることに優越感を持つ人も多いですね。
ここに信頼できる情報元が加算されることで、権威も付いてきます。
このとき注意したいのが、読者層を合わせることです。
20代女性向けのブログなのに、力士が引退するニュースを扱ってもカラーが違います。
40代サラリーマン向けなのに、人気のデイサービスを取り上げてもシラけます。
事例
『ブラック企業大賞には、あの有名企業も入っていると話題に!
表向きでは社会貢献もされているとかクリーンなイメージだっただけに
衝撃を受ける人が続出している模様。
その企業は社長が変わってから残業100時間問題や、社員の内部告発も出ていた・・・』
呼びかけて、立ち止まらせ、考えさせる
これ結構タイトルでも見かけると思います。
「~~してみませんか?」
「~~を味わってみませんか?」
疑問符を使うことでも、どちらかというと提案型の文章です。
フックになるキーワードだけで読者の目を惹いて立ち止まらせ、
一度イメージが付いたところで盛り上げていく手法です。
事例
『空き家に移住してみませんか?
200万円で購入されれば家賃はありませんし、土日だけ空気の良い田舎暮らしをしたり
執筆活動のための別荘としても使えます。
都内では楽器の練習もしにくいですが、ここなら誰の目もきになりませんよ。
騒音もなく、自然のせせらぎの中で・・・』
数字はやっぱり強い
タイトルでもそうですが、文字の中に数字が入ることで
人間の脳はイメージを沸かせます。
「東京ドーム10個分」と聞けば、実際の広さは知らない人でも
とにかく凄く大きいんだなと伝わりますよね。
このとき、実際は東京ドーム8.4個分なんだけど、と細かいことは要りません。
ある程度は誇張しても良いから、分かりやすさと伝わりやすさを重視します。
よく使われるのは、
- 広さ
- 価格
- 時間
- 量
- 年数
- 人数
ですね。
事例
『日本の水田の規模は、琵琶湖40個分にもなる260万haです。
いかに日本が農業と切り離せない土地の上で成り立っているかが分かりますね。』
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