水上アキラです。ハンターハンターが再開するということで、
ここまでどんなストーリーだったか忘れたという人もいるようなので
振り返って思い出していくことにしました。
しばらく離れていてまた読み直したい人のためにも
概要を端的にまとめていきます。
2018年4月2日 ジャンプ19号から休載
2018年9月22日 ジャンプ43号から再開
2018年10月4日 単行本36巻発売
ハンターハンター 会長選挙編が終決
単行本32巻では会長選挙編が終わり間近となり、
パリストン、レオリオ、チードル、ミザイストムの4人が
壇上でそれぞれの主張を語るところからです。
その頃、アルカを連れたキルアがゴンの病室に到着。
ちなみにジンがレオリオに殴られるシーンは既に過ぎています。
会長選挙は、事実上パリストンとレオリオの一騎打ち状態です。
投票が終わり、休憩時間に入っています。
そのとき、
ナニカの能力でゴンは回復します。
巨大なオーラを選挙会場でも多くが感じとりました。
そして、全快したゴンも仲間たちと選挙会場に駆けつけます。
選挙の投票結果ではレオリオが1位でしたが、
彼が立候補したのはゴンを治療する目的だった、
つまりはゴンが復活したのならもう会長の座は必要なくなったのです。
レオリオは会長を辞退し、パリストンまでも辞退です。
結果的にチードルが就くことに
そして、ゴンは作中で初めて父親のジンと再開し、
女の子に生まれ変わったカイトにも会い、
世界樹の頂上で親子の会話を交わしたところで選挙編が終わります。
これ以降、ゴンもキルアも出てきません。
ゴンは『長髪のゴンさん』と化したときの代償のためか
オーラが出なくなったというシーンで確か一度出てきたのを記憶してます。
一見、ここで作品終了でも良いような流れになっていたのに
暗黒大陸編という大風呂敷を広げてしまったので大変です。
新しい登場人物たちも100人以上出てくることになります。
書いている作者やスタッフたちも覚えているのか不安なくらいの
広大なスケールなので果たして終わることがあるのか不思議に思うほどです。。
ハンターハンター 暗黒大陸編が開始
単行本32巻の340話から唐突に
『カキン王国のホイコーロ王』
が話の頭から出てきました。ハンター協会宛てに彼から映像が送られてきたのです。
カキン王国が、暗黒大陸に乗り込むという趣旨の内容です。
ハンター協会でさえも危険な噂でしか聞かれたことのなかった暗黒大陸に
元会長のネテロの息子ビヨンドに協力してもらうことで実現させるようです。
またここで急にネテロに子供がいた設定をぶちこんできましたね。
ビヨンドの仲間の中に選挙で登場していたパリストンもいる描写が書かれています。
ハンターハンター 33巻
ちなみにですが、この頃、ジャンプ流というジャンプの作者たちが
実際に漫画を描いている様子や職場の雰囲気が撮影されたDVDが出ていました。
冨樫義博さんや鳥山明さんなど私もそれぞれ幾つかメルカリで買いましたね。
いかに漫画を週刊連載することが大変なのかが肉声で語られてました。
ネテロが行った過去
33巻ではまず、暗黒大陸が一体何なのかから解説されています。
5大厄災も出てきます
- 兵器ブリオン
- ガス生命体アイ
- 双尾の蛇ヘルベル
- 人飼いの獣パプ
- 不死病ゾバエ病
危険生物評価リストの中で、キメラアントがB評価で
5大厄災はいずれもそれより上の評価です。
完全に幽遊白書でもあった戸愚呂弟とA級妖怪の流れと被りますね。
ジンはビヨンドの仲間たちの元に向かい、
金と力でNo.2の座を手に入れます。
その頃、ハンター協会のミザイストムはクラピカの元へ。
緋の目の持ち主がカキン第4王子のツェリードニヒの情報と引き換えに
カキン王国の暗黒大陸行きの船に同行することに。
これもクラピカからの誘いによるもの。
あ、ここでゴンが『オーラが出ない』と1コマだけ登場。
ジンがチームメンバーに説明する中で、
ネテロが昔、暗黒大陸からの帰還者だったことが語られます。
このときの仲間に
『ZZIGG ZAOLDYECK』
『LINNE AUDOBLE』
という2名の若かりし姿も。
『ZZIGG ZAOLDYECK』が誰かというと『ジグ=ゾルディック』
キルアの爺ちゃん『ゼノ』の父親と推測される。
キメラアント編でゼノがネテロの百式観音を説明するときに
自分の家系について触れていた中からそうだという噂に。
つまり、『ZZIGG』はキルアのひい爺ちゃん。
『LINNE AUDOBLE』は『リンネ・オードブル』。
会長選挙のときにハンター最年長320歳、
グルメハンター(ダブル)、肉声が聞ければ5年ぶり、
という内容でチラッとだけ登場した婆さんです。
300年前の話だということです。
そして、その頃に1人の探検家が『新大陸紀行』2冊の本を残していましたが
片方は見つかっていない。
著者は、『ドン=フリークス』という名前が出てきました。
どう考えてもジンやゴンの親族でしょう。
まだ生きている可能性すら持ち出しています。
もはや300年生きることすら有り得る設定になってます。
第345話に入り、ゴンが久々のシーン。
ミトさんの元へ帰り、普通の学校の勉強をするらしい。
クラピカとミザイストムは仲間の中に内通者がいると仮定し始める。
監視カメラとジャッジメントチェーンで内通者はサイユウと割り出します。
カキン王国の後継者争い
ツェリードニヒ王子が女性2人をさらった残酷な描写も出始めました。
長男のベンジャミンとの電話越しの言い争いも出てきます。
全部で14人の王子がいて、暗黒大陸に向かう船『ブラックホエール』に乗船し
生存者1名が次期国王とする王位継承戦になるのがメインの設定です。
王子たちは戦うための能力『守護霊獣』が備わることになる。
また、王子たちの全てが強い成人男性ではなく、
女性や幼児もいて、彼女たちの中から6人がボディガードとして
プロハンターたちを雇うことになります。
- イズナビ(クラピカの師匠)
- ハンゾー(同期の忍者)
- バショウ(ノストラードメンバー)
- センリツ(心音を聞く)
- ビスケ(キルアから紹介)
- クラピカ
の6人が雇われることになります。
ビスケってクラピカと面識無かったんですね。
初めてビスケが出てきたのはグリードアイランド編、
ゲームの中に入ったのはゴン・キルアだけで、
クリア後にジンかと思った姿はカイトで、
そのままキメラアント編に突入なので、
クラピカとビスケが会うタイミングは無かったわけですね。
読み直さないと作者たちも忘れてそうなところだったんじゃないかと。
雇い主はそれぞれ、
- イズナビ⇒第6王子タイソン
- ハンゾー⇒第12王子モモゼ
- バショウ⇒第7王子ルズールス
- センリツ⇒第10王子カチョウ
- ビスケ⇒第13王子マラヤーム
- クラピカ⇒第14王子ワブル(赤ん坊)
そして、クラピカもこれは王子が最後の1人になるまで
殺し合いをする旅になることを告げられます。
ハンターハンター 34巻
ヒソカVSクロロ
ヒソカとクロロが天空闘技場で対決するところから始まります。
対決の様子を文字に起こすのはとても理解しにくいので
各自読んでください。
それにしても『サンアンドムーン』とか『ダブルフェイス』とか
クロロにまた新しい能力を付けたもんですね。
この戦闘を理解できている読者がどれだけいるんだろうと不思議に思います。
コルトピの『ギャラリーフェイク』と
シャルナークの『ブラックボイス』が
クロロの『スキルハンター』でレンタルされていたことも
後々の彼らの運命への布石になっています。
レンタル中は裸同然になるというのも昔の設定を受け継いでます。
もし、これが他の団員の能力だったら戦闘内容も変わっていただろうし、
それとも最初からコルトピとシャルナークの運命を決めていて
2人の能力を使わせたのか、ということを考えると冨樫さんの頭の中は
一体どうなってるんだと。
さて、ヒソカもバンジーガムだけでずっと後手後手に回り、
終始攻められっぱなしです。
観客たちもクロロに操られて大勢死亡し、
ヒソカは人間爆弾によって手足が1本ずつ破壊されていきます。
そして決着のとき。
ヒソカは爆破に巻き込まれて死にます。
死亡確認した幻影旅団団員のマチが団長の除念のお礼にと傷口を縫い合わせようとすると
突如ヒソカは念によって心臓マッサージがされ、生き返ります。
これはキメラアント編で師団長のネフェルピトーがゴンとの戦いで見せたアレです。
『死後に強まる念』
都合よく使われてますね。
実力的にもネフェルピトーより遥か格下にも見えるヒソカがこれをやるとは。
作者はヒソカが大好きなんでしょうね。
これによってヒソカの不気味さがますます伝わってきますし、
マチも一瞬驚きますが、余計な一言を言ってしまいます。
『今度からは、戦う相手と場所はちゃんと選ぶ事だね』
これを聞いたときのヒソカの表情。
まるで何かに気付いてハッとした顔をしています。
直後にヒソカは、
『今度からは、戦う相手と場所を選ばない事にした』
と言って、背後からマチの動きを封じます。
ここからヒソカの逆襲が始まることになります。
クロロもカキン王国の船に乗る話をシャルナークと電話でした直後、
シャルナークは衝撃の瞬間を目撃します。
トイレにいたはずのコルトピの首を持ったヒソカが現れ、
シャルナークもまとめて瞬殺されます。
この2人は幻影旅団の割にはあまりにも弱すぎるのではと感じた人もいるかもですが
いずれもクロロに能力をレンタルしてましたよね。
なので裸同然のことをヒソカも知っていて狙ったと考えられます。
連載当初からいた長いこと強い存在にしていた幻影旅団メンバーを
たった3ページで2人消すというのが『冨樫らしい』と言われてたりもします。
ブラックホエール出港
ついに暗黒大陸に向けて船が出港しました。
- ネテロの息子ビヨンド
- 14人の王子たち
- クラピカたち6人のハンター
- 「十二支ん」から数名
- 幻影旅団
などが乗り込み、渡航が始まりました。
ヒソカは乗った描写が無いけど、幻影旅団たちはみんな船にいるわけで・・・
後からまた出てくるか分かりません。
さて、出港早々にウッディーがトイレで死んでいるのが発見されます。
完全にモデルはウド鈴木です。
早速王子同士の争いが始まりました。
王子たちの持つ守護霊獣が自覚無しに目に見えない存在として
お互いに攻撃しているようです。
34巻はここで終わりです。
ハンターハンター 35巻
各王子たちが牽制し合ってます。多くが忌み嫌う感情を持っていて
いつ表立った戦闘が起こってもおかしくない状況です。
それぞれのグロテスクな念獣たちのイメージも出現し始めました。
第2王子のカミーラが第1王子のベンジャミンに挑発を仕掛けます。
怒り狂ったベンジャミンはすぐにでも全員を殺す気満々になったものの
側近バルサミルコの制止によって踏みとどまります。
そのときに念獣の存在を知り、また他王子の護衛の中にハンターがいることも知ったため、
冷静になり作戦を練り直すことになったのです。
直情型で沸点が低そうに見えて、
意外に冷静さも見せる長兄のベンジャミンは
最後まで残る候補になりそうです。
直後、ベンジャミンは各王子たちに対して
警護という名の見張り番を送ることになります。
これは刺客を送り込んだわけです。
クラピカの部屋に来た刺客は、ハライチ澤部似のビンセントです。
クラピカの部屋
第14王子のクラピカの元に来た刺客ビンセントは、
早速護衛の1人を始末します。
クラピカはエンペラータイムを発動して、王子の母親オイトと繋がります。
念能力がオイトにも使えるようになります。
その隙にもう1人の護衛が刺客を攻撃して動きを止めますが、
刺客は服毒自殺することに。
その後任としてベンジャミンから新たな刺客のバビマイナが向かいます。
バビマイナって・・・ろくでなしブルースの葛西そっくりなんですけど。
そのとき、第1王子ベンジャミン、第3王子チョウライ、第5王子ツベッパから
同時に電話を受信します。
受話器は1台なので1人としか話せません。
出なかった2人からは敵対視されることになります。
入口の外にはベンジャミンからの刺客も立っている。
クラピカは悩んだ末、やはり第1王子ベンジャミンの電話を選ぶ。
そのはずだったが実際に電話の奥で話をしてきたのは
第3王子のチョウライでした。
これは側近シマノによる良い意味での計らいです。
ベンジャミンとはすでに戦闘態勢であり、自ら下々に電話するようなキャラではないこと。
第5王子のツベッパは上位王子を嫌い、下位王子に恩赦すら有り得ると踏んだため。
こう考えた結果、第3王子のチョウライを選んだのです。
チョウライは念能力のことをクラピカに聞きたいから
部屋に来てくれるよう依頼します。
そして、第14王子ワブルとオイト王妃の同行でチョウライの部屋へ。
366話~
場面は変わってビスケとハンゾーなど、
他王子たちのそれぞれの状況が描かれる。
上位王子たちからは下位王子たちへそれぞれ刺客が送られている模様。
いつでも暗殺できるよう近くに置いているように見えます。
そして、クロロの姿。
部屋の番号が『37564』。『みなごろし』でしょうか。
367話~
クラピカの部屋に第5王子の手下が念獣について聞きにやってきます。
そこには第1王子の刺客バビマイナも。
念能力で操れそうな虫を探していたところで1匹のゴキブリが現れます。
そのゴキブリを念で捕まえるように警護仲間のビルに指示・・・
するフリをしながら実際に念を操って捕まえるのは
クラピカの能力と繋がっているオイト王妃がやります。
第5王子の手下たちにゴキブリが操れてる証拠を見せるために
飛ばしたり、旋回させたり、着陸させたりします。
捕まえたゴキブリを通気口に忍ばせて、
各部屋に偵察に出します。
そこで見たのが第12王子モモゼが絞殺されている瞬間でした。
犯人は見えてません。
オイト王妃は取り乱し、クラピカの制止を振り切って部屋を出るも
すでにモモゼは息を引き取っていました。
クラピカはエンペラータイムの使い過ぎで、気絶します。
その間、第4王子ツェリードニヒは着々と念をマスターしていきます。
369話~
クラピカが9時間ぶりに目を覚まします。
オイト王妃を説得して、第4王子ツェリードニヒのゴキブリ探索を依頼します。
通気口からツェリードニヒの部屋に近づいた瞬間、
ツェリードニヒの念獣が現れ、ゴキブリを食っていきました。
翌朝9時、第2・第6王子を除く10人の王子が警護兵を派遣し
念能力を聞きにクラピカの部屋に集まります。
そこにいた第1王子ベンジャミンの刺客ヒュリコフが発動させたのが
『サイレントマジョリティー』
です。
出ましたね。
欅坂46平手友梨奈モデルの能力です。
ウド鈴木モデルや澤部モデルはあっさり殺したものの、
能力で登場させれば殺されるシーンは無いですから
上手く登場させたものです。
刺客ヒュリコフはこの場にいる者を少しずつ始末していくつもりです。
クラピカは1人ずつ自己紹介するよう促している中、
刺客ヒュリコフは次に何か全員の気がそれたときに攻撃すると決めます。
クラピカが16人に対して、念能力を使える者は挙手をと聞くと2人が挙手。
そのタイミングで1人の女が『サイレントマジョリティー』の存在に気付きます。
刺客ヒュリコフはそこで『サイレントマジョリティー』を発動。
すると、後ろにいたバリゲンがツチノコのような蛇に首を絞められ、
顔が干からびていきます。
船が出港した直後にウッディーが殺されたときと同じ状況になり
クラピカは冷静にその暗殺者探しに意識が向くことになります。
ここで370話が完となりました。
独断で今後の予測
さて、ここまでを見てきてしばらく残っていきそうな王子は
第1王子 ベンジャミン
第2王子 カミーラ
第3王子 チョウライ
第4王子 ツェリードニヒ
第9王子 ハルケンブルグ
くらいでしょうね。
他の王子はあまりにも描写が少なく、存在感がありません。
とは言ってもここまでは手下や部下や警備兵ばかりの戦闘しかありません。
王子たちの念獣は何ができて、どういう能力があるのか攻撃方法も見えません。
まさかの形で力を見せてくる王子が出てくるのでしょうか。
もしかしたらそれすら次の休載まで出てこない可能性もありますが、
やっぱりハンターハンターは、
バトルシーンもワクワクさせますし、心理描写は秀逸だと思います。
ずっと見てきた作品なので、最終話が来る日まで読み続けたいとは思ってます。
ここまで長いこと拝読頂きありがとうございました。
ではでは。
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