フェルミ研究所から見るヒットの法則を考察

心理学

水上アキラです。最近私も密かによく見てるYoutubeチャンネルの『フェルミ研究所』が
何故ヒットしているのか私なりの考察を書こうと思います。

(フェルミ研究所の運営者が何者なのかなんて
あえて調べずにコンテンツを見た感覚だけで公平な立場で述べていきます。)

そこには数々のよく練られた
プロフェッショナル染みた戦略が見え隠れしていたんです。

 

そもそも『フェルミ』とは?

昔、Googleなど外資系企業の入社試験で少し話題になったものに
フェルミ推定
っていうのがありました。

これについてはWikipedia見てもらえば分かると思いますが、
実際に調査しようがないものに対して
論理的に予想、推測、して短時間のうちに答えを出すというものです。

 

  • 日本中の自販機の下には合計いくらの小銭があるか?
  • 全国に電信柱は何本あるか?
  • 地球上にアリは何匹いるか?

のように途方もない問題に対して、どのような経緯から答えを導くかを
自分ならではの解き方で回答することです。

たぶんここからチョイスしたんだろうなと。

 

ターゲットは多分10代~20代

動画ネタとしては、果敢な年頃の男女を狙ったテーマが多いです。

Youtube視聴者属性が一番高い年代が興味を持ちそうな話題を扱っていますね。

まだ経験が浅くて知識欲が旺盛なところで
普通なら書籍など文字列からでしか吸収できなさそうな知識を
アニメーションで分かりやすく伝えられているところが差別化できてるところ。

 

更新頻度の高さ

フェルミ研究所は、1日~2日に1回の頻度で動画をアップロードされてるようです。

一度その間隔になってしまうと、そのテンポを保てないと
視聴者離れに繋がってしまうのがあります。

人間は一定のリズムを崩されることにストレスや嫌悪感を抱きます。

 

血液型のA型は、神経質で規則正しいリズムを好むのに
A型の多い日本人に見てもらうわけですから
やはりリズムというのは重要です。

何より、短期間のうちに頻度の高いコンテンツを公開できるのは
スキルの高さも物語っています。

Youtubeもブログもストック型のコンテンツなので
頻度は高くなくてもアクセスは伸ばせますが
頻度が高いに越したことはないのです。

 

そうそう真似できない構成で作られている

YoutubeチャンネルもHikakinやはじめしゃちょーのように
自身をブランディング化して姿を登場させている人もいれば、
ノウハウ系を出している人、BGM系、テレビ関連、など
ある程度の種別に分かれていますが、
基本的に1人で全てが完結されるケースが大半です。

 

最初はそこまでのつもりが無くても
継続することでブランディングは高まり、
他との差別化が強まっていきます。

 

人気が出るかどうかは最初の時点では予測できないので
いざ4人のスタッフが本職も無く
1つのチャンネルのためだけに集中して作業するのは
不安しか無いのであまり現実的じゃないですね。

フェルミ研究所のように、一から漫画アニメーション動画を作る、
というのはかなり面倒で手間が掛かっているはずです。

 

  • 専属の漫画家・絵師・イラストレーター
  • 声優(男性やナレ+女性)
  • 編集者
  • セリフの台本
  • 音源
  • ネタの企画発案やプロデューサー

 

最低でもこれだけのことを2日程度で
たった1人でやれるとは思えないので、少なくとも4人は
ほぼ終日かけて1つの動画を作ることだけに専念して
やっとアップロードできるレベルだと思います。

 

ネタの信憑性や正確性のチェックも

フェルミ研究所は、若干プチ炎上することもありますが
そこには編集者の偏見、情報の誤り、など
小規模な個人が発信している内容でもあるため仕方ない部分も出てます。

 

(最近炎上した噂の動画)

 

そうならないようにアップロード直前まで
本当にミスが無いか、差別的な要素は無いか、は
厳格に下調べがされてると思います。

つまり、そのチェックの時間も必要になっているというわけです。

 

たった5分の動画を作るためにスタッフの誰かしらは
徹夜する日だってあることでしょう。

多人数で1つのコンテンツを作っているテレビ局や雑誌でさえ
放送事故や炎上することはあるので、
まぁそれほど言及するでも無いかなと。

Web発信はどうしても出したもん勝ちなところありますから。

 

『もし、●●だったら』が想像を掻き立てる

 

 

人間は日常生活の中でもあちこちで「たら・れば」が起きてます。

  • もし、空を飛べたら通勤が楽なのに
  • もし、今晩の夕食がステーキだったら良いのに
  • もし、早稲田大学に入ったらチヤホヤされるのに
  • 今日さえ乗り越えれば給料日だ
  • あと5kg痩せれば彼女と付き合えるぞ

などなど、様々な「たら・れば」が起こってますね。

 

そこには願望や幻想が渦巻いていて、頭の中では
決して叶うことのないレベルでも想像は幾らでもできてしまいます。

SFや漫画なども多くは「もし、●●だったら」から生まれてるようなものです。

  • もし、未来に人型ロボットがいたら(鉄腕アトム)
  • もし、主人公が海賊だったら(ワンピース)
  • もし、こんな便利道具があったら(ドラえもん)

など架空の世界だからこそ描けるのも、
人間の頭脳から生み出された産物ばかりですね。

なので、新しいヒットコンテンツというのは
あなたの頭の中からだって今後出てくる可能性を秘めているわけです。

 

『比較』は人間心理をくすぐる

 

 

人間がコンプレックスや優越感を感じるのは
身近な誰かと比較する習慣を持っているからです。

幼い頃から、まず兄弟で比較がされ、近所の友達と比較してますね。

  • 何故お兄ちゃんばっかり?
  • どうして隣の家は3階建てで大きいのか?
  • またA君にテストで負けた

などこの世が競争社会だからこそ起こる現象です。

 

また、Webサービスでも価格コムや食べログがヒットしているのは
今の世の中では類似商品がたくさんありすぎて
何が優れているのか一目で分かるように比較してくれているからです。

劣化、粗悪品、に敏感な人が多いので、限られた資金を費やすのなら
少しでも良い物に巡り合いたい欲求から比較にも繋がってるんですね。

 

タイトルで惹きつけられてる

  • もし、●●だったら
  • ▲▲するにはどうするべきなのか?
  • ■■のデメリット6選

などフェルミ研究所のタイトルの付け方は、
ブログやメールのノウハウと一緒です。

コピーライティングの手法があちこちで用いられてます。

いかに人間が目を惹きやすい言葉なのかを研究されて使われています。

コピーライティング
「コピーライティング」の記事一覧です。

 

コンテンツの内容がどんなに良くても
それを見てもらうためには

  1. 目を惹いて
  2. 関心を持たせて
  3. 行動に起こさせる

というステップが必要なんです。

ブログも本文でどんなに重要な内容を書いていたり、
6時間かけて10000文字書いたとしても
タイトルが下手くそなら見てもらう行為そのものが発生されません。

大量アクセスを集められる『タイトル書き方』
ブログやメールで大量アクセスや読者を集められるようになる8つのタイトル書き方を解説します。

 

トレンドばかりと言うわけでもない

フェルミ研究所で扱っている動画ネタは
3億円で落札されたマグロのようなトレンド要素も多少は出していますが、
実際はあまりそれほど扱われてません。

 

動画をアップロードする順序や法則も特に関係なさそうです。

日常生活で誰にも当てはまりそうな
知識にちょい足しするような雑学系が多いですね。

 

ブログも同じなんですが、トレンド要素を扱うことは
メリットもデメリットもあります。

 

【トレンド記事のメリット】

検索する人が多い、つまり検索ボリュームが多いので
たくさんの人が短期間アクセス集中しやすい。

 

【トレンド記事のデメリット】

4月にクリスマスケーキの記事を書いても誰にも見られないように、
季節や流行が去った途端、誰も検索することが無くなって
ゴミコンテンツにもなりやすい。

 

なので、恒常的にアクセスを集めたいなら
ごくノーマルな話題を扱って、
ロングテール戦略を取るほうが良いです。

売れるキーワードを検索する方法(SEOに強い戦略)
ブログに『購入するつもりの無い人』をたくさん集客しても売れるわけもないですよね。重要なのは、いかに『見込み客』にアクセスしてもらえるかということです。今回は分かりやすく事例を出しながら購入率の高いキーワードを発掘する方法を解説しています。

 

フェルミ研究所から見たヒットの法則まとめ

今回はYoutubeチャンネルの『フェルミ研究所』を
独自の見解でヒットの法則を述べてきました。

あなたのコンテンツ作りにも取り入れることができる要素が
色んなところで関わっていたことが分かりますね。

 

Youtubeだからというわけではなく
日本国内で発信する以上、
タイトルやコピーライティングは重要です。

そこにブランディングと差別化が加わることで
長期的に安定したアクセスが流れてくるのは
インターネットで仕事をする上では不可欠ということです。

今回はここまで。水上でした。

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