お金の歴史を子供にも分かるように説明しよう

分かりやすい経済

水上アキトです。今でこそ普通に使っているお金ですが、お金の起源を理解しておくと
ちょっとした話のネタにも使える雑学になります。

切っても切り離せない存在でもあるお金ですが、最初からあったわけではありません

お金にもちゃんと興味をそそる歴史があるんです。

お金が存在しなかった時代はどうしてたの?

 

原始人くらい古い時代に遡りますが、
お金が作られる前は、物々交換をして生活していました。

山が多い土地に住んでいた人たちは、獣の肉をメインの食事にしていました。

しかし、来る日も来る日もお肉ばかりなので
お肉に飽きてしまいますね。

狩りは大掛かりな手間が掛かり、
醤油も塩もない時代ですからね。

 

 

高い山からは、遠くの方に海が見えました。

海に魚がいることは知っていたものの、

  • 遠すぎる
  • 魚の捕まえ方を知らない

ので、山に住む人たちは考えました。

 

 

一方で、海のそばに住む人たちは、
来る日も来る日も魚ばかり食べています。

やはり、魚に飽きています。

火は使えたとしても、毎日味付けの無い焼き魚、
それは飽きますね。

歯ごたえと腹に貯まるお肉を思いきり食べたくもなるでしょう。

 

 

そんな両者が、お互いに物々交換をしたのです。

これで魚も肉も食べられるようにはなったものの、
問題がありました。

 

出会う場所が無かったから市場ができた

 

原始時代に、お肉を持っている人、魚を持っている人、
はそれぞれいるとしても
住所もなく、家も村も全員が把握しているわけでもなく
誰がどこにいるのか分からない環境です。

 

重い生肉を担いだまま山から降りて、
歩行者がいるかも分からないですし、
肉を欲している人かどうかも分かりませんし、
途中で腐ってしまったり、
海まで持っていくのもしんどいですね。

そこで物々交換をしたい人同士が集まれる市場が作られたんですね。

市場なら交換できる物と、交換したい物が
何でも見つけやすいので仲介や出会いの役割を果たしてくれたのです。

四日市とか八日市っていうのは、かつて市場があったその名残です。

 

お米の登場が劇的な変化をもたらした

 

日本では稲が中国から渡ってきて、栽培を試した人が各地で増え、
この土地でも米作りが適していると分かったことで普及しました。

何より、お米が美味しいことが広まったので、
肉や魚との交換を求める人が増えました。

そこで、一定量の稲との交換が始まったのです。

 

ちなみに「稲」は「ネ」と発音されていて、
現代の「値」となっています。

「値段」はここから由来してるんです。

 

つまり、稲のおかげで日本人の食生活が豊かになり、

  • 軽い
  • 大量にある
  • 腐らない

などメリットも多いので物々交換もしやすかったんです。

暮らしが劇的に変化していったんです。

そして、現代のお金のルーツにもなったということなんですね。

 

貝もお金の代わりになった

 

海で取れる大量の貝も、お金の代わりになりました。

  • 軽い
  • 大量にある
  • 腐らない

は稲と一緒ですよね。

 

そして、現代私たちが使っている漢字にも
お金に関する文字には「貝」が入ってます。

  • 貴重の「貴」
  • 貯金の「貯」
  • 資金の「資」
  • 貧乏の「貧」
  • 買物の「買」

のように貝殻から由来となったであろう漢字が多いのが分かります。

 

服も現代のお金へのルーツが

 

例えば現代でも、戦時中の日本では、東京から田舎に疎開した人が
着物を持って芋や大根など野菜と物々交換することで
食料を確保していました。

このように、大昔の時代でも着ている服や布は
稲みたいに物々交換の対象になっていたんです。

 

これが貝と同じように現代の漢字にもなっています。

紙幣の「」とは、布を意味します。

 

大昔は、暖房などありませんから
寒い冬を越すのに衣服はいくらあっても困りません。

みんなが欲しがるものというのが
物々交換の対象であり、そこに価値が生まれるのが分かりますね。

 

塩とサラリーマンの関係性

 

ヨーロッパでは、塩もお金のように物々交換の対象でした。

海から幾らでも作れるじゃないかとは言え、
良質なものをまだ大量に作れる時代では無かったので
貴重品でした。

これを持ってさえすれば物々交換の共通券になったので、
兵隊たちの給料としても支払いがされたんです。

お金が無い時代ですからね。

 

塩は、ラテン語で『サラリウム』と言います。

これが由来となって英語の『サラリー(給料)』という言葉が生まれました。

現代の『サラリーマン』の由来へとなるわけです。

 

金属貨幣が生まれた

 

稲、服、布、貝、塩、とお金の代わりに使っていたものはありましたが

  • 長持ちしない
  • すぐ汚れる
  • 大量すぎると価値が無くなる

というデメリットもありました。

 

そこで金・銀・銅が使われるようになりました。

現代まで続く貨幣の誕生です。

 

  • 長持ちする
  • 汚れても洗える
  • 量はコントロール可能
  • サイズや重さを変えられる
  • 作るのが難しくはない

など、これらの素材はメリットが多かったのです。

 

多くの国で独自に作られるようになりました。

素材の量がたくさんある銀や銅は、
錆びやすかったり汚れがこびりついたりしますが、
金貨はそれが無く、量も多くないことから価値が高い、
ということなんですね。

 

高額な買い物が不便になった

 

現代ならお金を使う時、普段は銀行口座に保管されていて
大きなものや高額商品を買うにはATMで下ろせますが
当時は銀行も無い時代です。

1万円分の肉を買いたいのに、10円玉1000個で買いに行く、
みたいな方法しか無かったんです。

飛行機も電車もないのに、長旅をするときも
街に行ってそんなジャラジャラ持っていたら
一発で泥棒に狙われます。

 

これではとても不便だということで生まれたのが
両替屋です。

江戸時代のドラマなどで出てくるあの職業の人たちです。

 

 

貨幣を両替屋に持っていくと、倉に預かってもらえて、
預かり証』を発行してくれます。

手数料は取られますが、その引き換えに安全が確保できます。

『預かり証』を持っていけば、またいつでも貨幣が出せる仕組みです。

苗字が「大倉さん」などは、先祖が大きな倉を持っていたという説も。

 

大きな買物をするときは、店側は『預かり証』を受取れば
それがお金の代わりになるので商品を売ることができます。

こうすることで人々は、いちいち大金を持ち歩く必要がなくなったんです。

 

『預かり証』を受取った店側は両替屋に行けば貨幣と交換されますし、
仕入れなどで金額相当の商品と交換もでき、
『預かり証』はどんどん流通することになります。

 

 

 

これが、紙幣の始まりです。

1000円札、1万円札はここからきているんですね。

金額が大きいのに、最も軽くて、薄くて、持ち運びが困らないですね。

 

やがて銀行に変化するが・・・

江戸時代の両替屋は、現代でいう銀行に変化しました。

NHK朝ドラ『あさが来た』のモデルとなった広岡浅子は三井家出身。

三井住友銀行の関係でも有名ですね。

 

明治時代になると、いくつもの両替屋が合併して
銀行になりました。

日本のあちこちに銀行ができたんです。

もともと両替屋は貨幣を預かる場所なので、
たくさんのお金を持った者同士が合併したわけです。

持っている貨幣の量に応じて、預かり証(紙幣)を発行していました。

 

 

中には、悪知恵がはたらく悪質な銀行もありました。

実は貨幣をたくさん持ってないにも関わらず、
あるように見せかけてお札を発行すれば
無限にお札の発行ができるぞと考えたのです。

 

『貨幣の量=お札の枚数』

でなければいけないのに、それを仲介する銀行が

『貨幣の量<お札の枚数』

とコッソリ分からないようにやっていたんです。

 

 

しかし、徐々に人々も異変に気付きます。

枚数そのものだけが増やされたわけですから
お札を見る機会がやたらと増えたり
バランスおかしくないかと勘繰る人も増えます。

その分だけのお札を持っていっても
同額の貨幣に変えてもらえないんじゃないかという疑念が広まり
今のうちに貨幣と交換しておこうと考える人が増えたのです。

 

 

こうなったら銀行はもう大変です。

不正をして貨幣以上にお札を発行していたので
貨幣、つまり金がどんどん足りなくなっていきます。

倉庫の金が尽きて、破産する銀行が出ると
人々の銀行に対する信用が失われます。

 

Aの銀行が破たんした!
Bの銀行はどうなんだ?
Cの銀行から今のうちに全財産交換しておこう!

みたいな騒ぎがエスカレートしていき、
銀行窓口にお客さんが殺到することになります。

 

政府がついに動き出す

この騒ぎは日本全体に広がっていくと
銀行どころか国として信用問題になるということで
日本国内でお札を発行できる銀行は
1つだけにしよう、となったのです。

これが現代の中央銀行です。

世界中で同じように1つだけの銀行が発行しています。

 

そして、ここから発行される「日本銀行券」を
全国共通の紙幣としようということで
国民はお金の信用を持つことになったわけです。

これにより事態は収拾していきました。

 

まとめ

普段は何気なく使っているお金の歴史を知ることができましたね。

お金はもともと物々交換から始まって、
軽くて、量産できて、腐らない、ということで貨幣が作られました。

その貨幣をたくさん持ち歩けないので
紙幣が生まれて、管理保管する両替屋が今の銀行になりました。

 

お金には『信用と価値』があって初めて機能するものだと言うことです。

つまり、お金を手に入れるには

『信用と価値を創造すれば良い』

ということが言えるんですね。

あなたのモヤモヤが晴れるキッカケにないのでえばと思います。

水上アキトでした。

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