水上アキラです。薬剤師の田中さんとは、私の別サイト経由で『副業がやりたい』『自分もサイトを作って稼ぎたい』という問い合わせがあったことをキッカケにして1年前に知り合い、方法を教えた方です。
彼はバリバリ仕事をしたい性格の人では無いようで、仕事はセーブして家族との時間を優先したいという希望を持っていて、色々調べているうちに本業は抑えながら副業でも稼げれば良いのかという考えに至ったようです。
問い合わせがあったときには既にそこまで心が決まっていたので、この人がどういう方法なら良いのか一緒に考えた結果、薬剤師サイトの構築を提案すると、本人もやってみたいということから始まりました。
田中さんの簡単なプロフィール
年齢:37歳男性
似ている芸能人:カラテカ矢部さん
ご家庭:奥さんと子供1人持ち
お住まい:関東の主要都市近くの田舎
ご職業:大学病院勤務時に体を壊し、その後、田舎の薬局へ転職。
PCスキル:ワード、エクセル、PowerPoint、Gmailなどが使えるレベル。
性格:比較的温厚。勉強は苦ではなく仕事後もコツコツできるタイプ。
コミュニケーションは取れるが乱暴な人は苦手。
サイトのテーマ
彼自身が大学病院から地元の薬局に移った経験もあったことから、
悩みを持つ薬剤師の特化型の転職サイトを作る方向に舵を切っていきました。
ちなみに大学病院って忙しいみたいですね。
ドクターたちにこき使われるような扱いだったとか。
水上も長期入院経験があるので、大学病院がどういうものなのかは薄っすらイメージできました。
ただ、普通の薬剤師の転職サイトだと強豪はとても多く、熾烈極まりないマーケットです。
専業アフィリエイターたちも資金を投じて狙う市場です。
個人のちょっとしたアフィリエイトサイトの数も膨大に出てくるので、
副業でしか時間が取れない田中さんの状況で真正面から立ち向かうには難しいと感じました。
そこで、アクセス重視ではなく、成約重視のニッチキーワードで攻めることに。
ツールでも簡単に出てこないようなキーワードですが、Google検索されていることは分かりました。
最初のターゲットにするペルソナも考えるだけで2週間くらい時間を掛けられてましたね。

転職希望者というのは、年収、人間関係、パワハラ、体力、将来性、やりがい、など
様々な理由から発生してきます。
人によって転職理由なんて全然バラバラですよね。
普通の転職サイトだと、それらを全て含めようとする総合的な作りになりがちですが
それだと真正面から立ち向かうことになってしまいます。
新規サイトだとこれがキツイです。
なので、このときは田中さんならではの発想をされたと感じました。
サイトを作るのは、WordPressで作ることになりました。

田中さんは、レンタルサーバとドメインのDNSに苦戦されて何度もやり取りをした記憶があります。
やはり最初はITも全く何も知らないところから入ったのですが、飲み込みはさすがに早く、
教えるほうとしても比較的楽だった印象があります。
記事の方向性
どういう人にサイトを訪れてもらって、何を求められている記事を書くのかが重要です。
転職希望なんてしていない薬剤師を対象に書いた記事では絶対に成約は取れません。
- なぜ転職希望しているのか?
- そもそも転職の可能性は芽生えているのか?
- 特定の薬剤師が持つ悩みは何なのか?
- その人が他では聞けないことは何なのか?
など徹底的にリサーチしていきます。
彼自身も転職経験はされていたので、転職を考えている人の悩みはピンポイントで分かります。
ライバルのアフィリエイト業者たちでは実際の薬剤師転職経験は無いので、
そこまで繊細な悩みやキーワードを掘り尽くせないところが田中さんの強みになりました。
スキマを攻める戦略です。
私も思いつかないようなポイントがあったようで、田中さんの独創性とオリジナリティを持ったテーマで記事を書くことができたようです。
私がチェックで読んでもよく分からないほど専門的なことも書かれてましたね。
専門性があるサイトは、同じような専門性を持つ人たちから見ると信頼が高まります。
それ以外の一般訪問者は、どの道紹介しても成約にならないので切り捨てても良いんです。
収益モデル
田中さんのスタイルとしては、すぐにお金が欲しいわけではないが、
なるべく管理の手間が少なめで、何もしていないときに報酬発生画面を見て喜ぶというのを味わいたいということで、某ASPの薬剤師転職案件のみを扱うことになりました。
サイト構成的にアクセスは多く見込めないので、Google Adsenseや他案件にはノータッチです。
もともと薬剤師転職サイトの広告は、報酬額も2万円3万円クラスで設定されてるので、
1件の成約がかなり大きいんですね。
しかも、無料登録系なので購入が必要な物販系と比べるとハードルは低くなります。
無料登録とは言え、広告主である転職サイト側もそう誰でも名前が書かれた人を承認するわけはありません。
薬剤師の資格有無の確認など厳密にチェックされますし、転職意思が無い人が登録されても報酬支払いが無駄になるので、承認は簡単には通りませんが、それなりの戦略で作られたサイトから発生すれば確定しやすい部類の広告です。
その後の展開
田中さんは段々慣れてきて、収入と空き時間にも余裕ができてきて子供と遊ぶ時間も増やせたと喜んでもらってます。
それから空き時間で7ヵ月やってきて4つのサイトを構築して、
リスク分散で2つのASPと2つの広告に分けています。
4つのサイトは、データベース系サイトなので
たまに記事を更新する程度に放置しているみたいです。
無料ブログも幾つか作って被リンクを貼って誘導コンテンツに使ってます。
4つの本サイトのうち1つは超ニッチキーワードですが、
Googleで1位を取れたときからアクセスもグッと増えたようです。
1件2~3万円の広告で、4つのサイトを合計すると20件の報酬確定によって
月48万円の最高月収も達成できたと嬉しい報告もいただきました。
副業のほうが本業よりも稼げてますよね。
最近は特別単価も申請したところで、サイトの数も少しずつ増やすようで
しばらくは100万円を目標にやっていくんだとか。
サイト運営で精一杯で、メルマガ配信までは手が回らないみたいですが、
大学病院で勤務していた頃よりも収入は増えているし、
アクセス解析や報酬画面を見るのが楽しすぎて、
自宅にいるときはすっかりアフィリエイトにハマっているところと言われました。
田中さんはあまり欲が無いようで、体を突然壊した経験もあるため
万が一の入院などに備えて全部貯金に回してるみたいです。
もっと欲のある人だったらさらに稼げているのに勿体ないねと笑ってますが、
サイト構築は一度身に付ければデザインもキーワードリサーチもいくらでも応用が利きますし、
色んな方向性で攻めるポイントが分かってきたようです。
本業の薬剤師経験がそのまま副業でもまさかこんな形で活かせることができたことが最大の喜びと言われて、私も嬉しい限りですね。
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