水上アキラです。現在はヨガのインストラクターをされている中西さんは2年前までは都内で派遣社員の事務仕事をしながら、知り合いの紹介メインで近所のOLや主婦を相手にお客さんを持っていましたが、何とか独立してインストラクターだけでやっていきたいと思いつつも、そうそう新規顧客の応募もなく、
- 何とかもう少し集客できないか?
- ネットで募集するにはどうすれば良いのか?
を探されていた中で私に相談があったことから始まりました。
ヨガインストラクターの資格らしきものは取得されたみたいですが、
国家資格でもないので、ブランディングというよりは始めるための最低限の材料程度ですね。
結局は、集客は自分次第なところであり、資格ではそこまで教わらないんだとか。
こういうヨガとかダンスなどのトレーナーは個人事業主でされている方も多いですし、
スポーツジムでもあちこちで開催されているので、ネット集客もライバルは多いですが、
中西さんもそれまでに教えてきた経験はあったので、独自路線で集客することに決めました。
中西さんの簡単なプロフィール
年齢:28歳女性
似ている芸能人:柴咲コウさん
ご家庭:独身
お住まい:東京都内
ご職業:派遣社員(その後ヨガインストラクターで独立)
PCスキル:Excel関数は使いこなすなど、事務系ソフトやアメブロが書ける程度
性格:一見とっつきにくい印象だが、頼られる姉御肌気質。恥ずかしがり屋なので表立った活動まではしたくない。みんなの先生やリーダーとして生きていきたい願望が強かった模様。
サイトのテーマ
独学のときもネット集客には挑戦されていて、もともとアメブロは書いていたとのことで、
せっかくなのでそれは活かしたいと思いました。
方向性としては、情報発信をしながら興味ある人に教材やレッスンを販売する形式です。
このピアノ講師とやり方は似てる感じです。
それまで中西さんはアメブロは雑記ブログとしてヨガも仕事も日常生活なども半年ほど記事を更新してましたが、週1更新程度であり、文字数も500文字前後なのでアクセスは決して多くない状態でした。
そのときの中西さんのアメブロで書かれてたプロフィール欄を見ると、
『都内で派遣社員をやってます。ヨガに興味ある人はメッセージください★』
はい、これじゃ無理です。
まず、短すぎて他と差別化なんて程遠いです。
多分こんな感じと似たようなプロフィールは五万と出てきます。
そして派遣社員を名乗っておいてヨガに興味ある人は、って何の脈絡も無いので、
外から見るとこの人が一体何者なのか伝わりません。
ロボットのようで、人間味も感じませんね。
なのでまずは10日間、みっちり彼女のプロフィールを充実させることから始めました。
次に、集めたい人の属性が誰なのかです。
誰でも良いからお客さんになって、というのはダメなんです。
散漫してしまい1人1人に対して情報が薄くなってしまいます。
みんなそうやって見誤ってしまうんです。ターゲットは絞りましょう。
最終的にはメルマガ配信に持っていくのですが、アメブロにメルマガ登録フォームを付けると
ブログが削除されるリスクがありました。
なので、メインはWordPressで作っていき、アメブロはWordPressの関連ページに誘導するための媒体として使いました。
派遣社員の休憩中にWordPressの勉強も熱心にされたようです。
記事の方向性
そこまでにアメブロで100記事くらいはあったので、それはそれで置いといて
WordPressで新しく書く記事はなるべく自分のペルソナに読んでもらいたい目線で書いていきます。
同じ女性でも10代が読みたい記事と、30代が読みたい記事とでは全然違いますよね。
ターゲットが目の前にいて語り掛けるように話をしていきます。
その人が拒絶反応を起こさないような、うんうん、とうなづいてくれるような記事です。
記事を読むまではヨガを連想してなかった人に、ヨガを提案するような書き方です。
腰痛、肌荒れ、足のむくみ、肩こり、冷え性、体質改善、ストレス解消、不眠症、
などあらゆる悩み解消に効果を出せることで人気はありますが、
ストレートにこれらを1人で情報発信するには厳しかったのです。
情報が多すぎて、当時は派遣社員をしていた中西さんには負担が大きかったので、
この中から1つの分野に特化したヨガインストラクターとして進めることにしました。
他の悩みは切り捨てです。
『二兎を追う者は一兎をも得ず』になりかねないからです。
それに、1つに絞ったほうが深掘りできるようになり、詳しくなります。
専門家としてもやりやすくなります。
このときに私も提案したのは、どうせなら
『3つの条件を掛け合わせたブランディング』にすることです。
例えばですが、単なるヨガインストラクターとして公開していくより、
- 新宿 × 足のむくみ × ヨガインストラクター
- 30歳 × 肩こり × ヨガインストラクター
- 主婦 × 不眠症 × ヨガインストラクター
のような3つの条件を掛け合わせることで、見込み客を限定させます。
上記の条件なら
- 新宿で足のむくみにお悩みの方に寄り添うヨガインストラクターです!
- 30代の肩こり解消が得意なヨガインストラクターです!
- 不眠症に悩む専業主婦を助けるヨガインストラクターです!
のようにブランディングすることで、かなりマーケットが狭くなりますね。
これが良いんです。
中西さんは普通の派遣社員だったので、他のライバルの専業インストラクターよりは
経験値やスキル面でもう1つだったため、ブランディングが弱いことがありました。
あえてこう売込むことで、訪問者の絶対数は少なくても、
訪問してくれた1人を確実に落としていくやり方です。
また理由の1つとして、こういう心理学のノウハウも利用しています。
SNSの使い方
中西さんはFacebookは苦手だということで、twitterを宣伝のメインに使っていくことに。
このときも適当につぶやいていくのではなくて、ヨガの専門家として日々書いていきます。
基本は私がこちらで書いたことを自分の中でルール化してされてました。
ただ、twitterだとあまりにターゲットを絞りすぎてもフォロワーは付かず、
ターゲット外の男性までが付いてくるのは嫌だということで
日常生活ネタも半分くらい入れながら、でも直接売込みは一切せずに時々ブログのリンクを貼る程度に抑えてました。
それでもtwitterからのブログ流入は初期動作としては十分です。
Youtubeはメルマガ読者用の限定公開として動画を撮られてました。
一度撮影した動画は、何度も使える素材になるので、最初のうちは1つの動画を撮るのに1日かかってたりしたようです。
収益モデル
中西さんは自分自身をヨガインストラクターとして商品化したいので、
メルマガを配信して、読者が20人に達するまでは下準備をコツコツやっていきました。
WordPressがGoogleで検索されだしてメルマガ読者が20人になったのは3か月半の頃でした。
派遣社員をしている間に、WordPressによって自動的にネット集客ができてました。
そのメルマガの中で、会社帰りや土日の少数セミナーや、マンツーマンレッスンや、
情報商材の販売をする『情報ビジネス』がメインになりました。
また、ブログやメルマガの中で、人に勧められるヨガグッズをAmazonアフィリエイトでも稼ぐなど、応用も利かせられるようになりました。
中西さんのその後の展開
9ヵ月経ったとき、ついに中西さんは派遣社員を辞めることができました。
念願のヨガインストラクターで独立されたんです。
それから数か月経って今は自由な生活スタイルを貫いています。
ブログ流入も安定してきて、メルマガ読者登録も少しずつ増えていたので、情報コンテンツを充実させる時間ができたり、リピートでレッスンに来てくれる読者さんもできていました。
中西さんは7980円の情報コンテンツを1ヵ月で60本売り上げたり、
関東限定で3ヵ月10万円のマンツーマンレッスンを数人から申し込まれたり、
アフィリエイトでも30人に買ってもらえるなどして
最高月収は125万円に達したということでした。
ほんの2年前までは普通の派遣社員だったのに、趣味や副業を極めると夢も叶うということですね。
中には、わざわざ中西さんの話が聞きたくて名古屋から東京まで来てくれるお客さんもいるんだとか。
しっかりファンになってもらえたということですね。
最初は通りすがりの訪問者や見込み客でしか無かった人たちが、
いつの間にかリピーターやファンにまでさせることができたので事業の安定化にも繋がったのでしょう。
もちろん中西さんの努力があってのことですし、彼女はずっと派遣社員をしながら、
いつかこうなりたいと夢に見ていた生活を実現することができたと喜んでもらえて何よりです。
頑張った人には結果は付いてくるというお手本のような女性ですね。
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