100記事ブログで書くのは100回女子に口説くのと同じという真意

マーケティング

水上アキラです。あちこちで『ブログは100記事書くことが大事』とか『さっさと100記事書きましょう』みたいに教わっている人が多いらしいですが、勘違いしたまま進めると思わぬ落とし穴にハマることもあるんです。

 

マインズさんのブログ事例

先日、問い合わせされた『マインズさん30歳男性』に言われて気付いたことなんですが、
彼はコンテンツ販売を目当てにブログを書くことを始めたみたいですが、
彼のブログを見ると6ヵ月間で100記事近く書かれているものの、
本人もPVはイマイチ納得できていない様子。

収益としてもAdsenseとAmazonアフィリで何とか月2万円程度は入るものの、
Google Analyticsでアクセス解析を見ているとかなり不安定で、
6ヵ月も更新している割には吹けば飛ぶようなブログにしかなってないんじゃないか
という悩みを持っていました。

 

 

この100記事っていうのが厄介で、確かにブログはコンテンツが何も無ければ価値を産まないので、手っ取り早いコンテンツとして記事があることは有効です。

問題は記事の書き方にあります。

 

モテたい気持ちが空回りしている

 

例えば、女子にモテたい男性がいて、ある人から『筋トレをすればモテるよ』と教えてもらったものの、大してモテなかったとして、それが何故なのか分からない状況とします。

この場合を整理すると、

【目的】:女子にモテたい

【方法】:筋トレを6ヵ月間する

【実践】:毎日100回の腕立て伏せ

【結果】:全然モテなかった

になりますね。

 

彼は女子にモテたい気持ちは常にあったものの、具体的な方法は分からないから
人に教わって、まず腕立て伏せを習慣化しました。

しかし、彼は段々と『腕立て伏せさえしていればモテる』という思い込みを持ってしまいます。

筋トレをしたことの無い人が、具体的な筋トレ方法を知らず、
何となく腕立て伏せを選んでそれだけを毎日やっていたわけです。

 

 

結果、ただ腕力が上がっただけですね。

女子にモテたいなら、筋トレで言えば腕立て伏せのみならず腹筋、背筋、脚力など総合的にも鍛え、むしろ外面よりも性格、話し方、コミュニケーション能力、気遣い、などの内面を鍛えることも必要だということです。

 

さらに言えば、目当てにしていた女子が『筋肉よりも優しさを重視する子』だった場合、
全くズレた無駄な特訓を6か月間もしていた、ということにもなりますよね。

 

あなたは何のために書いているのか?

 

ブログも同じように、

  • 誰に向けて?
  • 何のために?
  • 与えられる価値は何か?
  • 成果は何か?
  • 何のコンテンツが求められてるか?
  • 何を出せば喜ばれるか?

を考えながら書かないと、ターゲットもズレてしまい、価値も出せず、成果も出ないだけのブログになってしまうということです。

 

 

実際にマインズさんのブログも拝見しましたが、

  • ゴルフの打ちっぱなしに行った話
  • パソコンのメモリを増設した話
  • tiktokの使い方
  • 会社で受けた屈辱の言葉
  • コンビニ新商品のレビュー
  • ダイソーのキッチングッズが秀逸

 

みたいな記事が100記事くらい続いていたんです。

1つ1つの記事は2000文字近くあって、内容としてはよく書けていたんですが、
まるで、腕立て伏せを5回、腹筋を8回、階段昇降を3往復、水泳を30分、みたいな印象です。

モテたい気持ちが空回りして、あれもこれも中途半端になってますよね。

会社から帰ってきて毎晩継続できていることが素晴らしいのですが、
かえって勿体ないと言わざるを得ませんでした。

 

 

ちょっと支離滅裂というか、ブログのテーマもよく伝わってこず、
誰をターゲットにして書いているのか全く分からない状況でした。

『誰でも良いから読んで!』

『たくさんの人に見てもらいたい!』

『良かったらどうぞ』

っていう誰でも良いから的な匂いはプンプンでした。

 

 

自分の書きたい日記とか雑多記事を書くだけじゃダメで、
何も考えずに100記事書けば良いんだ!という思い込みを信じすぎると成果も出ないんです。

ターゲットは極限まで絞って、その1人にだけ向かって話すようなテーマでまとめないと成果は出ないんです。

ペルソナ設定とは何をすれば良いのか詳しく解説
ブログ運営で重要なペルソナ設定について分かるように説明しています。

 

 

集客用のブログも全く同じ

 

あなたが片思いした人はA子さんだとしたときに、
B子さんやC子さんに振り向いてもらっても嬉しくないのと同じです。

あなたはA子さんさえ振り向いてくれれば良いわけです。

 

  • A子さんは何に興味あるのか?
  • A子さんは何のためにブログに来たのか?
  • A子さんに与えられる価値は何か?
  • A子さんが得られる成果は何か?
  • A子さんに何を求められてるか?
  • A子さんが何に喜んでくれるのか?

 

このようにA子さん以外は切り捨てても良いくらいにどんどん絞ります。

A子さんのためだけにあるブログなんだというくらいまで狭く深い記事を書くのです。

ブログに掛けられる時間は限られているので、誰が見ても良いブログだと、どうしても広く浅くなってしまいがちです。

 

 

A子さんに誠意を持って、真剣に、嘘をつかず、継続して口説くことで
いつか振り向いてくれるようになるんです。

それまで見向きもしてもらえなかった状態から考えれば大きな前進です。

振り向いてくれた後も価値を与え続けて、喜ばせてあげることでいつしか自分の想いが通じる日が来ることだけを考えて更新し続ける、という意識を持つことが大事です。

 

まとめ

何でも良いからブログで100記事書けば集客できるという勘違いから解放されましたか?

なぜPVが上がらないのか、なぜ収益が出せないのか、という原因はこのように根本的なところにあることが多いんです。

 

思い込みをしたまま突っ走っていくよりも、ある時に立ち止まって方向修正できた人は
その後に成果を上げやすくなります。

 

ブログを客観的に観ることが必要です。

本当にこのままで良いのか?という疑問を持ち、何がおかしいのかと気付けたら大きな前進の一歩になりますよ。

コメント