水上アキラです。聞き上手と言われる人がいます。もともとの性格的なこともあれば、意識して聞き上手に徹している人もいます。
そう、聞き上手は自分が意識してなれるものです。
コツをつかめばそれだけで人気者になれるポイントもありますし、
人から羨ましがられるようにもなれます。
人の話には『起承転結』がある
起承転結とは、人間が理解しやすい技法の1つで
ストーリーの始まりから終わりまでの構成としてよく使われます。
起 ⇒ 登場人物の紹介、物語の始まり
承 ⇒ 発展を広げる
転 ⇒ 意外性や逆転を起こす
結 ⇒ 最終結果
映画でも小説でも多くの作品で応用されていて、
幼い頃から自然に誰でも触れてきているんですね。
なので、相手があなたに話をするときも
- まず主語、登場人物を説明しないと何の話か分からないよね
- どう話せば感情移入してくれるかな
- 意外性で惹きつけてみようかな
- 最後の結果に驚きのオチを持っていこう
みたいに話しながらストーリーを組み立てているはずです。
頭の中で瞬時にパパパッと動いているんです。
そこで相手があなたに話している以上、必ず何かの意味があるわけです。
本当に伝えたかったことがあったのに
これを途中で遮られてしまって
他の話題に移らされたときのガッカリ感は
とてつもないものだと思いませんか?
これから意外性や逆転劇を話そうと思ったのに・・・
みたいな部分を聞き上手な人は、
それを汲み取って『100%聞き』に徹するんです。
空気を読むのが上手い、って人になるんです。
そして、あなたも話すときは起承転結を意識することで
話し上手にもなることができます。
きっと周りから論理的で知的だと
あなたを見る目が変わることでしょう。
聞き上手は他人に求められている
なぜこれほどまでにあちこちで『聞き上手になれ』と言われるかというと、
人間はそもそも自己主張をしたがる生き物です。
誰かに話すことで『自分は価値ある存在なんだ』、
をアピールして肯定してもらいたいのです。
競争社会だからこそ評価されることを重視します。
他人から評価されることに快感や生きがいを感じるので
聞いてくれる人を求めていたりします。
話ができる相手がいないというのは孤独であり
発散できないのでストレスも溜まりやすいですよね。
だからこそ、聞いてくれる存在がいるだけで相手は救われるんです。
聞き上手はメリットが沢山
聞き上手が何を得られるのかというと、
- 人に信頼されやすくなる
- 他者に癒しを与えられる
- 相手が何に困っているのか見えてくる
- 上手く話す人の見極めができるようになる
- 人から必要とされる存在になれる
- コミュニケーション能力の向上
- 場面が変われば話し上手にもなれる
- 情報収集に徹することができる
など様々な観点でプラス要素が得られることが分かります。
話をする人も、十人十色です。
聞く経験が多い人ほど聞き上手のスキルは上がっていきます。
コーチ、コンサル、カウンセラーなどの仕事をしている人にとっては
聞き上手のスキルが無ければ成立できないほどです。
相槌を打てとはよく言われるけれど
聞き上手という言葉でよく出てくるのが『相槌が上手い人』みたいのが言われますが
相槌というのは、うんうん、ふむふむ、と
同感の意味を込めて小さくうなづくことを指しますね。
やり方によっては、むしろ逆効果なことも多いんです。
ダメな相槌1
『なるほど、なるほど』
この言葉は上から目線の言葉です。
下の立場の人に対して使われる言葉なので、
仲間や友達など対等な立場が相手だと嫌われやすくなります。
ダメな相槌2
『はい、はい、はい』
3回も4回も連発されると、「この人本当に話聞いてるの?」
と不審がられます。
軽すぎて、ふざけて、適当な対応をしているようにも見られ、
話す方は気持ちよさを感じなくなります。
ダメな相槌3
『タイミングが悪い』
相手が今から話の最高潮、盛り上がるところ、という直前に
『はい、はい、』とあからさまな相槌をしてしまうと
話に水を差すように感じ、クールダウンしかねません。
これは場慣れをしていって、適切なタイミングを測るしかありません。
ダメな相槌4
『相手の目を見てない』
相手が一生懸命に話をしている最中なのに、
あなたがスマホを見ながら「うんうん」なんて相槌を打たれても
「何なの!全然真剣に聞いてくれないじゃない」
とストレスを感じやすくなります。
ダメな相槌5
『ヘラヘラして聞いている』
相槌は、言葉を発するだけじゃなくて、態度や表情も重要です。
ニヤニヤしてたり、ヘラヘラ気味な相槌では
相手はあなたといる時間が無駄だとすら感じるようになります。
効果絶大な返事の仕方
世の中は人同士のコミュニケーションの上で成り立っていますね。
これは家族内、友達、先輩後輩、会社、お客さん、など
あらゆる場面で聞き上手は同じように得をしています。
相手がどんな立場の人であっても共通して効果のある返事の仕方があります。
『オウム返し』するんです。
これは、相手の言葉をそのまま繰り返すことを指します。
バックトラッキングなどとも呼ばれていて、
相手にシンクロ(同調)している表現ができるのです。
事例
Aさん:『先週、北海道まで旅行してきたんだ』
あなた:『北海道旅行か~食べ物美味しそう!』
単純に「へ~」とか「ふむふむ」では味気ないところで
同じ言葉を繰り返すとあなたも話に参加してくれた感が出せます。
Bさん:『生きることで大切なのって、やっぱり健康だよね』
あなた:『うんうん、健康は一番だよ』
この場合、相手が使った言葉プラス一番とか最上位の言葉を合わせることで
相手の人間性評価も加味している表現に繋げられ、
相手はさらに気分が良くなる効果を出せます。
うなづくだけだったり「うんうん」だけのときに比べて
印象が柔らかくなったり、ちゃんと話に参加してるよ
という意思表示にも繋がるので、
相手はあなたに話すことに快感を得られやすくなり
あなたも必要とされる存在へと変化できます。
相手を包み込めるようなイメージを
人の話を聞くというのは、
『器・受け皿・キャッチャー』
になるようなものです。
抱え込み過ぎてパンクしてしまっては聞き上手にはなれません。
自分自身がリラックスできる状態でないと
相手との間に緊張を産みだしてしまい
ぎこちない会話となってしまいます。
人間は似たもの同士で近づき合う性質があるので、
きっと相手もあなたが持つ苦しみは持っていたりします。
だから理解してあげることです。
相手の話を大きな器で包み込むように、
自分は今までの3倍以上の容量があるかのように
イメージしながら聞きに徹するんです。
聞き上手のまとめ
聞き上手になるには、相手の話の起承転結を読みながら
過度にならないよう適切な相槌を打っていきます。
そこで相手の言葉をオウム返しするのも織り交ぜながら
大きな器のイメージで100%聞きに徹する気持ちになることです。
相手が話をすることが気持ちよくなることが重要であり、
それができるようになると
あなたを必要な人へと認めてもらえるようになり
また会いたい気持ちにも変化させることができます。
あなたにとっても喜ばしいことのはずです。
日々経験しながら訓練できることなので、
ちょっとした意識の持ちようなんです。
ではでは。
水上アキラでした。
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