自営業が廃業しなくて済む5つの予防策がスゴイ

分かりやすい経済

水上アキラです。誰だってビジネスを興すなら成功することしか考えたくありませんね。

『別に廃業したって良いや』なんて考える自営業の人はいないと思います。

それでも現実的に毎年廃業に追い込まれる人も統計では出ています。

しかし、自営業として色々と経験してきた私から見れば、
廃業しなくて済むような予防策もいくつかあることを知ってます。

必勝法とか攻略法みたいな生易しいものじゃなくて、
論理的に成功できる思考力です。

まだ経験が浅い方はこれらを知っておくだけで意識改革を起こせることでしょう。

 

絶対に心が折れないほどの情熱が持てる事業を選ぶ

 

たとえ儲かるからと言って無理やり継続していても
苦痛になるのなら、そのストレスは耐え難いはずです。

サラリーマンと大して変わりません。

一言で言えば、『自分が好きなこと』が確実に良いのです。

これだけは絶対に辞めないというほどに熱がある事業だと
ちょっとやそっとのことでは諦めなくなります。

他人にとやかく言われて心が揺れることを選んでしまうと
長期的、安定的、とは正反対になってしまいます。

お金にならないからと言ってすぐに心が折れてしまうようでは
全てがそこで終わってしまいます。

 

メンタル面が続かないと終わってしまう

情熱の持てる事業でないとテンションダウンとか
モチベーション低下が露骨に響いてきます。

ある程度の売上が入ってきても、
好きな事業でなければそれ以上の発展に対して
パワーが湧き出てこないのです。

一定水準で満足してしまったり、
あるとき突然の急降下を経験してしまうと
簡単に投げ出してしまうほど本気でないので
結果的に廃業しても良いやという気持ちになりがちです。

 

 

ましてや、1年目から全然売上が上がらず、
ずっと低迷していて収入が乏しい状態が続くと
元々自分が好きだったわけでも無いなら
なおさらすぐ諦めてしまいます。

会社に勤めて、好きじゃない仕事を
やらされてた頃のほうがマシになってしまいます。

それがイヤだったから自営業になったはずなのに
本末転倒です。

 

儲けありきでは長期継続できない理由がある

ビジネスが継続できるためには、
お金だけを追うのではなく、
『お客さんのため』という大義名分が無いと
発展させる根拠を失ってしまいます。

 

お客さんをどこか見下してしまったり、
『はいはい、売ってやるよ』なんて姿勢が見透けてしまうと
リピートもされなくなり、人間性すら疑われてしまいます。

一度そんな風に信用を無くしてしまうと
また新しい事業を立ち上げたときに
同じことを繰り返す可能性が出てきます。

 

ビジネスというのは、お客さんあってのものです。

お客さんがいなければ最初から成立しません。

だから発展している多くの企業では、
常に理念を掲げたときのように
『お客様第一』『お客様が最優先』みたいな考えを持ち、

どうすればお客さんがもっと喜んでくれるのか

を集中的に議論しているわけです。

そうすることでお客さんから選ばれることを
経験して成長できているからです。

 

一歩引いて客目線になると新たな見込み客が見えてくる

ただでさえ集客やマーケティングは難しいものなのに
まだ詳しくない分野だったり、情熱の持てない事業では
いつも仕事のことを考えているわけではないので
集客にも身が入りません。

会社のように組織単位で活動していれば役割分担ができますが、
個人事業主やフリーランスだと
全てを1人でやらなければならず、
情熱を持ててない人を選んでくれるお客さんだって簡単に現れません。

自分に一体何ができるのか、
とお客さんに問われたときにスラスラ言えない姿では
新たなお客さんに信頼性を持ってもらえません。

 

入ったばかりのコンビニのアルバイトに

『このお茶の効能は何ですか?』

と聞いても

『えっと、よく分かりません』

なんて素っ気ない回答をされるくらい
仕事に熱が入ってない人や知識が乏しい人には
信用を感じないようなものです。

結果的に短期では収入だけ得られても、
長期目線では稼ぎ続けるのは困難になってしまいます。

 

あなたの強み、経験、知識が最大限活かせる事業を選ぶ

 

自営業なら何かしらのストロングポイントを活かせることが良いのです。

それまで社会を10年、20年、30年、と生きてきた人なら誰だって

  • 自分が向いている仕事
  • 人に負けないスキル
  • 比較されて勝てるもの

の1つや2つあってもおかしくありません。

 

だからと言って、ピアノを3歳から20年やってましたというだけで
プロのピアニストに全員なれるわけではありませんね。

それくらいの人ですら全国には大勢いて、
大半の人は、趣味でしかなくなっています。

 

重要なことは、

あなたがピアノを上手いことで他人が得する何かがあるか

です。

 

他人を上達させるプロは現実社会でも教室などでいますよね。

他人に価値を提供できているわけです。

また、自分が作曲したものを欲しがる歌手に提供する生き方もあります。

楽器全般にも詳しければ、古い楽器をキレイに整備して
中古楽器販売をインターネットですることだって可能です。

 

また、インターネットで言えば全国の人を対象に
自らピアノのレッスンをすることで稼いでいる人もいます。

情報ビジネスで稼ぐやり方を初心者向けに解説
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このように、『好きなこと+強み』が加われば
事業を発展させることは幾らでも可能なはずです。

廃業するのはいつでもできますが、

他人に価値を提供できる

という要素も加わることで継続できるということも知ってください。

 

論理的に利益が出るビジネスモデルを選ぶこと

 

事業経験のある人から見れば、これは今さらなところですが、
だからこそ再確認しておきましょう。

ビジネスの多様化もあり、本当に様々な事業が生まれています。

その中でも

  • 利益が出やすいもの
  • 利益が出にくいもの

に分かれてくるのはビジネスモデルの違いがあるからです。

 

起業家の中では有名なことですが、

  1. 利益率が高いこと
  2. 在庫が無いこと
  3. 少ない初期投資でできること
  4. 安定収入にできること

を満たしてさえいれば誰がやっても儲けは出やすいです。

 

利益率が高いこと

これは言うまでもない常識の話です。

『原価率が低いこと』と同じですが、
売上を出すための原価は0円に近いほど
入ってくるお金がそのまま手元に残りやすいです。

 

1万円の商品を販売していて、
原価が3000円かかるのと500円で済むのでは全然違います。

それが10個100個と量産できるかにもよりますが、
売れれば売れるほど利益のグラフは上がり続けます。

 

在庫が無いこと

物販ビジネスでは往々にして在庫に悩まされます。

100個の仕入れに対して、30個しか売れないと
70個が不良在庫になります。

不良在庫は持っていれば持っているだけ損です。

場所代は掛かり、腐食や品質管理に時間を取られ、
いつ売れるかも分からない状態だと
新たな仕入れのタイミングも分からなくなりがちです。

 

借入をしていたなら、資金の回転も悪くなり
ズルズルと負のループに陥ります。

なので、在庫があるビジネスは避けたほうが良いと言われます。

 

少ない初期投資でできること

事業を興すときには投資が少ないほど
失敗時のダメージが少なくて済みます。

資本が大きいほど人件費やオフィス費用など
毎月の固定費がジワジワと首を絞めてきます。

事務所を畳むことになっても
人が多ければ大量の事務処理が残されて
日数も相当かかることになります。

 

その点、初期投資が少ない事業というのは
1人から始められるスモールビジネスも多く
最小限の単位で始められます。

リセットもしやすく、新しい事業を始めるまでの日数も短くて済みます。

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安定収入にできること

物販で見られがちなのが、売りきって終わり、
のパターンです。

単発で終わってしまう収入源は、安定とは真逆の発想です。

今は手元に現金が入ってきても翌月に発生することはありません。

 

また、1人のお客さんが購入して、
同じようにまた買ってもらえる商品だったり、
毎月毎年買ってもらえるビジネスモデルのほうが安定します。

携帯電話会社やガス、電気、などのインフラビジネスは
正にこのモデルです。

 

お客さんにとって、切って離せない事業にすることです。

会員制のもの、リピートしてくれるもの、
お客さんから求めてくるもの、などで選ぶと収入に困らなくなるわけです。

 

コンテンツ販売は4つとも当てはまる理想的ビジネス

一例として挙げるのは、データ販売やコンテンツ販売です。

これらはインターネットの普及があったからこそ生まれた形態であり
4つの条件がバチっと当てはまっています。

コンテンツとは何があるかと言うと、

  • ファイル
  • 動画
  • 音声
  • データ資料
  • 電子書籍
  • ソフトウェア

などが該当します。

 

 

  1. 利益率が高いこと
  2. 在庫が無いこと
  3. 少ない初期投資でできること
  4. 安定収入にできること

で当てはめてみると、

  1. 一度作ってしまえばコピーが無限にできるので利益率は高い
  2. パソコン内に収まるので在庫は無い
  3. 無料で作れる
  4. 商材として毎月販売したり会員制度なども可能。

というようになりますよね。

 

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儲かる市場(マーケット)であること

 

自営業が参入するべき業界を選べているかということです。

ライバルがどれだけいようが儲かる
っていうのは色々あるんです。

飲食店やコンビニ業界では、必要不可欠なところもあり
売上的には膨大な業界ですが、薄利多売です。

ライバルがいすぎて価格競争に陥って
すっかりレッドオーシャンなので選ぶべきではないです。

 

例えば、コスメ業界で見ても化粧品なんかは
原価がメチャクチャ低くて作れる商品です。

薬なんかも同じです。

原価だけ見れば2円くらいしか掛かってないものを
5000円などで販売しているわけです。

(その分、開発費や人件費に掛けられてるわけですが。)

 

 

さて、個人で参入するときに
気にしておきたいポイントがあるので見ていきましょう。

今後成長の見込みがある分野なのか

ごく一般的によく言われるのが

  • 導入期
  • 成長期
  • 成熟期
  • 衰退期

なんですが、一番儲かる時期として『成長期』が挙げられます。

 

導入期は、まだ認知が無いので宣伝広告費が掛かります。

事例も少ないので開発にお金と時間が掛かりやすくもあります。

 

成長期は、人々の認知はされていて
需要が増えている真っ最中なので
お客さんの目の前に差し出すだけで売れる現象が起きます。

 

インターネットの普及し始めた頃を思い返すと、
一般人はまだ情報が入ってこないので
『ホームページ制作代行』
の仕事を立ち上げる人たちが先行者利益を持っていきました。

スマホも無く、本も少なく、ググる習慣も無いわけですから
企業たちだってどうすればホームページを作れるのか知らないのです。

そのため、制作業者たちは200万円とか
思いきりボッタクリ価格を提示しても
お客さんたちはYESを出していたわけです。

 

これが同じようなことのできるライバルが増えた途端、
30万円とか15万円まで落ちていきました。

当然、バタバタとホームページ制作業を辞めるところも出たと。

今ではあまりそんな会社は聞かれなくなりましたよね。

これが衰退期です。

 

トップに立てるほどの専門分野を確立できるか

参入マーケットを決めたら、今度は
その中でトップになれるかというほど
特化した専門分野を選んでいきます。

 

単純にアパレルが好きだからというだけで
Tシャツの専門店を出したところで
ユニクロに勝てるわけありません。

専門分野といってもこのレベルでは特化したとは言えません。

 

そこで、『力士専門のTシャツショップ』にまですると
ライバルはほとんどおらず、
明確にターゲットも伝わるので、
痩せ型の人は来ませんし、力士たちも
その店に行かないと自分のサイズは無いという認識までされれば
安定した来店が見込める、ということです。

 

たとえ超狭いマーケットであっても、
その中でトップにさえなれれば
ブランド力が付いてきます。

●●と言えばあの店だ、となるのは相当の影響力が付いてきます。

 

需要があること

これは仮にトップになれるほど専門分野に特化していても
そこに需要が無ければビジネスにはならないよということです。

 

例えば、『1歳児専門の料理教室』を開いたとして、
『1歳児専門の●●』と『料理教室』のそれぞれは
需要があるとリサーチした上で、
こんなことをするライバルはまず有り得ないので
超ニッチ市場でトップになれる!

という可能性は0では無いかもしれませんが、
残念ながら需要が全くないと安易に予想できてしまいます。

1歳児は料理ができないからです。

 

当然すぎる例えになりましたが、
つまりは需要が無いならビジネスもへったくれも無いです。

しかし、トップになれる特化した専門分野も必要なので、
ここはバランスを取っていくしかないのです。

そんな簡単に見つかるのなら、みんなとっくに参入してますから。

 

ターゲットが支払い能力があること

もしトップになれる専門分野を開拓して、
需要もいくらかあることが分かったときに
ターゲット層がお金を払えない客層なら事業は破綻します。

貧乏人を狙うなというよりも、
サービスに対して正当に価値を感じて払える人がいるかどうかです。

 

価格設定をするのは適当に決めたわけではないはずです。

その価格が妥当だと判断してくれる客層でなければ
きっと納得してもらえず、クレームになったり
返品騒ぎを起こされかねません。

売上があっても赤字垂れ流しになるのではビジネスになりません。

 

起業前の準備期間はやっぱりあったほうがベター

 

あまり慎重すぎて踏ん切りが付かなくなって
行動に起こすのが遅くなるのも考えものですが、
最低限できることは起業前にやっておいたほうが余裕が持てます。

 

会社員でいる間にもできることは沢山あるはずです。

これは会社を辞める前に用意できたな!
なんてことを私も経験してましたし、往々にしてよくある話です

それでは、思いつくものを挙げていきます。

事業計画をハッキリしておく

別になくても自営業にはなれます。

基本的な設計とか骨組みの部分があると、軸になってくれるので
後から振り返ることができたり、軌道修正もしやすくなります。

事前のシミュレーションがあるか無いかでは違いますし
仮想環境の中で色んなものを数値化しておきます。

 

売上見込みとか集客人数とか、始まってから予想を大きく下回ると
精神的にキツイものがあります。

事業計画書なら一般的に書籍もたくさん出ているので参考になるでしょう。

 

資金に余裕を持つ

インターネットのおかげで資金不要で起業できるものも増えました。

アフィリエイトなんてお金を使うとしても数千円程度で始められますが、
初月からいきなり売上を出すことも初心者では難しいので
どっちにせよ資金はある程度あったほうが当然良いです。

1000万円用意していても廃業した人を見たことがあるので、
貯金ばかりに集中していても機会損失になるってことはあり、
まぁタイミングですよね。

 

物販なら初期投資で300万円くらいは見ておきたいところですし、
エステなど自宅サロンを開くにしても備品の経費は掛かってきます。

対面でのサービス業、コーチやコンサルなんかだと
オフィス代や交通費はジリジリと使わされるので
生活費も必要ですし、やはり半年分くらいは売上0でも生活できるほどは必要です。

 

融資を受けられる国の金融公庫だと利息も低くて
300万円くらいなら普通は誰でも借りられますが
審査などで1ヵ月くらい待たされるものなので
そろそろ無くなりそうだ!、となってからでは手遅れになりかねません。

慎重に。

 

副業スタートでも悪くない

できることなら会社員でいる間から
独立前提の副業をやっておけば土日や平日夜などはフルに使えます。

感触を得られるようになれば、資金面でも不安が消えます。

 

法務局など役所関係は色々と待たされるものも多く、
1つずつ進めておくのも会社員のうちにできれば
本格始動後に慌てることがなくなります。

また、あらかじめ経験しておくことで
リスク回避にも繋がります。

 

使える人脈は持っておく

1人起業ができる時代なので、人脈は無くてもビジネスは可能ですが
無いよりはあったほうが初期段階から軌道に乗せやすいのは確かです。

  • お客さんを呼んでくれる人
  • 協力してくれる人
  • 有料無料問わず相談できる人

がいれば何か困りごとやトラブルがあったときに焦らずに済みます。

 

必要と思われる知識・スキルは身に付けておく

起業してからあれもこれも始めるのでは時間が勿体ないです。

売上重視の毎日になるのに、売上がない状態なのに
勉強だけで終わる日なんかは1円も産みだしてくれない時間になってしまいます。

 

お客さんが0人のままでは一向に売上が入らないので
どんなに自分はスキルが最上位であっても、
どんなビジネスや業種であっても、
集客術は身に付けておかないとならないのに
それを起業してから学ぶのでは到底遅すぎるんです。

ジリジリと固定費が掛かっていくだけです。

なので、できる限り必要と思われる知識やスキルは事前に頭に入れておきましょう。

 

自営業が廃業しなくて済む5つの予防策まとめ

今回はビジネスを起こした人が廃業せずに済むための
準備になる内容を解説してきました。

絶対に失敗しないぞ、という意気込みの人も熟読しておくと参考になると思います。

 

いかに情熱の持てる仕事で、
勝てる見込みのある分野で、
ビジネスモデルとマーケットを調査して、
準備期間をテキパキと動けるかです。

ではでは、水上アキラでした。

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