水上アキラです。ネット環境さえあれば誰でもビジネスはできるので、
それが1人から始められるスモールビジネスも全体的に盛んになってきています。
もはやそれくらい会社の給料には期待できない時代です。
予算が少なくても、人数が1人でも、オフィスが無くても、法人化しなくても、
スモールビジネスとしての起業をする人のほうが多いんじゃないかなと。
以前も『雇われない生き方』について書きました。
起業する人でも潤沢に予算がある人なら、
人を雇ってオフィスも契約して宣伝するパワーがありますが、
別にそこまでしなくてもスモールビジネスとして
自分が生きていけるレベルで始めることは難しくないのです。
しかし、スモールビジネスはいくらリスクは少ないと言っても
失敗する人もまた多いのです。
アイデアがいくら良くても、これから挙げるものを失念してしまい
本来は良くなるところも結果的に堕ちていくケースがあるので
そうならないように頭に入れておいてください。
利益率は確保できているか?
どんなにアイデアが良くても、まずこれが第一です。
利益が取れないなら意味がありません。
そして、経費が掛かりすぎるのでは本末転倒です。
商売の基本は『安く買って、高く売る』です。
まだスタートアップしたばかりの段階では、予想だにしない出費が
ある日ポコッと出てきたりするんです。
そんなはずじゃなかったという目に遭うケースも多々あります。
基本的に儲かっているスモールビジネスをしている人は、
例えば1万円の商品に掛かる原価は1000円以下だったり
技術力でフォローできていたり、
ブランディングで価値を高めるなど、
利益率を上げるための努力をどこかでやっています。
資金は20万円以下でも可能
スモールビジネスに取り掛かるときに使うものがあるとすれば
- パソコン
- ウイルス対策ソフト
- wifiなどネット環境
- クレジットカード
- 作業スペース
- 開業届の印紙代
くらいでも始められます。プラスαとして、
- WordPress
- レンタルサーバ
- 独自ドメイン
- メルマガスタンド
などがあれば24時間ネット集客も始められます。
これら全部を揃えるにしても20万円あれば揃えられます。
パソコンは日々の作業で最も使うので、ある程度のスペックは無いと
動作が重い、フリーズした、なんてことも出てきますが、
今どきは新品じゃなくても2年前くらいの中古パソコンでも十分だったりします。
ハイスペックなのに、買ってすぐ売る人もいるので流通量は多いです。
クレジットカードでの決済は、
- 手元に現金が無いときでも支払いができる
- 支払い日は翌月末にできる
のメリットがあります。
たとえば3月1日に購入した支払いは、4月30日になる、のようになるので
売上が入るタイミングが4月だとしても引き落としに間に合いますね。
商品が完成して、集客の準備期間を経て、運用フェーズになると
資金の回転は大事になってきます。
後で余計なところで時間を使わなくて済むように、仕組み化はしておきましょう。
差別化ができているか?
商品というのは、完全オリジナルなものってなかなか無いのです。
最初は大発明だったり優れたアイデアによって生まれた物でも
幾つかの会社が似たような商品を作ってますよね。
テレビ、カップラーメン、パソコン、冷暖房、など日常生活でよく見る商品も
メーカーはたくさんあるわけで、どこも企業として成立していますね。
だいたいは最初の資本力で強引に生産販売しているわけなので
小資本のスモールビジネスではコツが必要です。
いかに同業者たちと差別化ができているかが肝になってきます。
なぜ差別化しないといけないかと言うと、
- 価格競争に陥ってしまう
- 選んでもらえる理由付けが無くなる
- 権利が取られる(特許侵害など)
などデメリットのほうが多いんです。
価格競争とは、たとえばAmazonで買うときに販売者たちを見ていると、
同じ商品を売っているけど価格が少しずつ違いますよね。
1か月前は1000円だったものが、900円で売る販売者が出てくると
他の販売者は800円に値下げ、さらに他が700円に値下げ、
気が付いたら500円で買えていたじゃん!のように価格競争されてるのを見かけます。
もし、その商品を600円の原価や仕入れ値だとすると赤字です。
これはダメパターンなんだろうなと思いながら見てるんですけど、
スモールビジネスをする人も同じことは言えます。
そして、例えばWebデザイナーのAさんとBさんがいた場合、
両者とも受注額を5万円と設定しているとします。
依頼するときに、両者の違いが全く無いならどちらでも良くなりますよね。
これがBさんがさらに
『元プログラマー出身』
『半年サポート付き』
『個別レッスン付き』
などの差別化をしている人だったら、お客さんとしては
Bさんを選ぶ理由付けが生まれます。
マーケットが存在しているか?
売るためのマーケット、つまりそういう市場があるのかどうかです。
魚市場とかの意味では無くて、すでに一定数の顧客が存在していたり、
潜在顧客が見つけられる場所だったり、出せば売れる環境があるのかってことです。
ラーメン屋が繁盛しているエリアでラーメン屋を出せば
高確率でお客さんは入るでしょう。
もっとも、価格競争やライバルの問題があるので、
その後に潰れるか成功するかはまた別の話です。
また、どんなに便利な素晴らしい発明品だって、
それを欲しいと思う人たちがいないなら、単なるゴミです。
ロウソクの時代にライトが発明されて、
欲しがる需要があったからこそ買う人が次々と現れたわけです。
そんな大発明をしなくても、すでにマーケットが存在している物を売るなら
同じように売れていくわけですが、それを事前に知っているのかが肝です。
欲しいと願っている人に、解決できるものを届けられることがマーケット開拓です。
いわゆるマーケティングですね。
リピート性はあるか?
まず大前提ですが、ビジネスの何が難しいかというと、商品を作ることでは無いです。
最も難しいのは、お客さんがいるかどうかです。
お客さんがいないなら1人でやってる趣味と変わりません。
お金を払ってくれるお客さんが存在していなければ、
あなたにお金が入ることは100%無いのです。
そして、さらに難しいことが新規顧客の開拓です。
せっかく良いサービスができても、
これができずに潰れていくスモールビジネスもたくさんあるんです。
それもそのはずです。
スモールビジネスは、商品作成と集客を同時にやり続けなければなりません。
モノづくりやサービス自体は優秀であっても、
買ってくれるお客さんが見つからずに苦しむ人は多いんです。
しかし、儲かっているスモールビジネスを見てみると、
いずれもリピート性があるんですね。
1人のお客さんが何度も購入するリピート客が集まるビジネスモデルのほうが簡単なんです。
新規顧客を狙うことばかりだと、一から説明していかなければ
- 商品も知らない
- 販売者も知らない
- 性能も知らない
- 機能も知らない
- フォローも知らない
- 満足感も知らない
- 価格も知らない
と知らない尽くしなので疲れるところなのですが、一度前に買ってもらったお客さんは
大方知ってくれるので、余計な時間も省ける上に信頼性が高まり、
決済もスムーズに進んでくれるんです。
しかも、自分から頭を下げて新規顧客の開拓をしなくても、
リピーターさんが紹介してくれるようにもなります。
上手くいけば20人くらいのリピーターさえいれば、
集客は一切しなくてもよくなるんですね。
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